【日本×台湾】SISI-從餐桌到產地(食卓から産地へ)

【日本×台湾】SISI-從餐桌到產地(食卓から産地へ)

「SISI-從餐桌到產地(食卓から産地へ)」は、台湾花蓮県石材資源産業研究開発センター(中国語: 財團法人石材暨資源產業研究發展中心)との共同プロジェクトです。台湾有名な大理石産地花蓮県と日本と台湾の食文化を融合させ、アジアライフスタイルに馴染みの薄い素材石材を食文化で繋ぐ「石食」をテーマ、「石食」の中国語の発音をとった「SISI」にプロジェクト名にしました。制作は、花蓮県大理石メーカー鎮一大理石、静岡県漬物老舗カメヤ食品、燕三条ササゲ工業の三社でコラボレーションです。

台灣花蓮縣世界的に有名な大理石の産地。花蓮は地震帯に位置し、採石資源に恵まれている。太平洋に面する花蓮港のよって、船での輸入輸出の地理的優位性を持つ。1960年代から大理石の採掘・加工産業が始まり、1990年代になると、イギリスから加工機会と技術を輸入し、花蓮は生産地から加工産地という位置づけとなり、世界第二位の石材加工都市として認識されている。採石から一次加工、二次加工まで一貫して行う事業者が揃う産地です。

「漬物文化」は、日本と台湾に存在するローカルな食文化であり、各地域にはその土地ならではの食材や漬け方がある。今回は、静岡県にある創業70年の漬物店「カメヤ食品」が共同監修・開発。 「漬物」をテーマに、「家庭用漬物石」と「唐辛子メロン漬」の2つのコラボレーション商品が誕生し、漬物の発酵を通じて台湾と日本の2つの食文化を繋いだ。


⚪︎「家庭用漬物石」
食器開発を専門とする鎮一大理石とのコラボレーションにより開発されたもので、一般的に生産に使えない岩の表面の端材を使用するという発想で作られた漬物石である。 器は、燕三条にあるササゲ工業とのコラボレーションで、伝統的な技法と革新的な黒染め技法を用いて表面の模様を表現している。 大理石は花蓮で採掘された台湾産大理石を使用し、漬物石は2~3人分使用できるため、家庭で簡単に自分好みの味を漬けることができる。

⚪︎「唐辛子メロン漬」。
静岡県地元の三島・伊豆には富士山の豊かな伏流水が育んだ豊かな農産物の産地である。今回は地元の有名な農産物メロンを選んで、台湾の味に合わせて、台湾の唐辛子を入れて「唐辛子メロン漬」を作りました。摘果されたメロンを生かし、カメヤ食品の漬物技術で、夏にぴったり爽やかな漬物を作りました。

#Taiwan Lobby 台湾商品発表会と漬物体験試食イベント
今回の台日共同開発プロジェクトは、「食器」を文化交流の「器」とし、台湾と日本の「ローカル×ローカル」資源をコラボレーションし、地元の食材や石材を組み合わせ、両地域の地元の産地資源を融合し、海外に発表しました。

2024年8月、台湾・台南市のレストラン「聚聚台南店燒鳥専門おちば屋」で商品発表会を行いました。花蓮鎮一大理石社長とカメヤ食品の社長が来場し、台湾の地元食材を使った漬物石の実演を行ったり、レストラン「聚聚台南店燒鳥専門おちば屋」のシェフがカメヤ食品の漬物をメニューにデザインしたりして、イベントに来場の日本人と台湾人に、台湾と日本の食文化を体感していただきました。「漬物石」を器として、国を超えた文化交流になりました。