長野県内では最も小さな小布施町(おぶせまち)。この町で、半世紀以上すべてのお客様が「健やか」に生活するために変わらない味にこだわり続け、地元の皆さまに愛されている「オブセ牛乳」。 弊社では新企画である「オブセヨーグルト」の立ち上げから、既存VIのリニューアルまで携わらせていただきました。
小布施町で半世紀以上愛されるオブセ牛乳
新企画であるオブセヨーグルトの開発に至るきっかけとして、全国的に牛乳の消費量が低下傾向であり、その市場がほぼ飽和していることから、オブセ牛乳ならではの新商品開発が急務でした。 また飲むのではなく、「食べる」オブセ牛乳として賞味期限も今より伸ばせる企画を複数考えた結果、第一弾として長野県のフルーツにも良く合う味わいの「オブセヨーグルト」の開発が決定しました。
2023年の夏からプロジェクトがはじました。毎月定例会議を小布施町の本社工場で行い、既存ブランドの整理〜オブセ牛乳の将来目指すべき姿を議論してゆきました。
新商品開発では自社が目指す理想の未来について何度も話し合い、共通認識を持ってプロジェクトを進めることが重要になります。 今回は自社マッピングを行いながら、卸先へのアンケートや、オブセ牛乳はオンラインサイトも運営しているので、実際の顧客アンケートも行うことで、より顧客目線で会社の強みや印象を言語化してゆきました。
既存VIのリニューアル
そして今回のプロジェクトをきっかけに創業時から愛されてきたブランドロゴ(キャラクター)のマイナーチェンジのご提案をしました。まだ名前もついていなかったこのキャラクターは、よく見ると髪型や羽など、少しお直しをした方が良い箇所が見受けられたので、オリジナルのレトロさや可愛さは残しながら現代に向けてブラッシュアップ、ネーミングやブランドストーリーも作り直しました。さらにロゴタイプにおいても既存ラインナップ毎にフォントがバラバラで統一感がなかったため、今後新商品で使用するフォントスタイルブックを定義しました。
パッケージデザイン
オブセヨーグルトのパッケージは使いやすさと長期保存を両立するために、キャップ付きアルミパウチを採用。デザインではすでに地元で愛されているオブセ牛乳のイメージを活かした案から、新規性の高い印象の案まで複数ご提案した中から、最もこれまでの印象とは違うデザインに。 新企画なのだからこれまでと同じようなイメージや踏襲では面白くない。とゆうポジティブなご意見から採用となりました。 パッケージデザインでは上面では北信五岳、下面にはヨーグルトとキャラクターが雲に浮かんでいるようなデザインをこれまでのオブセ牛乳のキーカラーであったブルーから、オブセ牛乳の挑戦を意味するレッドをミルク色で混ぜ合わせたピンク色のグラデーションでお子様にも親和性の高いパステル色で表現しました。
キービジュアル / 今後の展開
広告物などに使用するキービジュアルでは、長野県在住のカメラマンさんにご依頼し、地元千曲川にある菜の花畑で、北信五岳を背景に世界観を作り込みました。 5月から発売開始したオブセヨーグルトは、県内のスーパーや道の駅を中心にオンラインストアでも販売しています。今後都内や軽井沢などへも販路拡大予定ですので、皆さまぜひ一度味わってみてください。