商品開発における15の開発ステップと事例をご紹介 / 中小企業様向け

商品開発における15の開発ステップと事例をご紹介 / 中小企業様向け
ニット柄の陶器カップ

はじめに

中小企業の方でこんなお悩みをお持ちの方は多いのではないでしょうか。

「現状の下請けの仕事だけでは、経営が厳しくなってきている・・」

「今は、なんとか成り立っているが、この先どうなるか不安・・」

「商品は作ってみたが、なかなか売れない・・」

今回の記事は、そんなお悩みをお持ちの企業・事業者の方向けに、当社が商品開発を進めるにあたっての考え方や実際に商品開発を進めるにあたっての開発ステップから実際の開発事例まで、公開しております。

ぜひ最後まで読んでいただき、今後の商品開発にあたっての1つの参考にしていただければと思います。

中小企業が商品開発を進めるにあたって重要な考え

当社では、これまで1000社を超える企業・事業者の方々と商品開発における伴走支援をしてきました。

まずは、商品開発をするにあたっての当社の考えを紹介いたします。

【6つの考動】

1:企業の成功のための「経営資源」づくり

2:モノづくりの「向こう側を伝える場」づくり

3:モノづくり事業者と手を組み「次へ繋ぐ道」づくり

4:生産者と購買者の「繋がりの場」づくり

5:異業種間へ風を通して「新しい土壌」づくり

6:小さな企業の「事業承継への道」づくり

当社では、上記の考えのもと、その企業が持つコト(技術)を理解した上で、モノ(意匠)となる商品の企画・開発を進め、ミチ(販路)を作っていくことで中小企業の方々の商品や経営を「デザイン」しています。

ただ商品を作って・売れることが全てではなく、企業が今後も続いていくための経営資源や新たな土壌作りとして商品開発をしたい方を当社は応援しており、その考えのもと商品企画・開発をやってきました。

商品開発における15の開発ステップを紹介!

それでは、当社代表の金谷のセミナーでも一番参加者の方に写真を撮られる「15の開発ステップ」を紹介いたします。

もっと細かく分けると倍以上のステップがあるのですが、そのステップは個社のコンサル依頼があった企業様にのみお見せしております。

一般的には、この15のステップに習って商品開発を進めていますが、また、このステップの詳細については、別の記事で紹介いたします。

【15の開発ステップ】

  1. 自社分析
  2. 自社の位置・行きたい場所を確認
  3. 売り先の検証と差別化ポイント確認
  4. ブランドコンセプトの確立
  5. 商品ターゲットと使用イメージ
  6. 商品アイデア出し&ラフスケッチ
  7. 商品企画コンセプト
  8. 市場動向&デザイン競合のリサーチ
  9. フォルムデザイン
  10. ネーミング
  11. パッケージデザイン
  12. ビジュアルイメージ
  13. カタログ・WEB・販促ツールの構築
  14. イベント出展、販路の設計強化活動
  15. 結果検証

当社とものづくり事業者(中小企業)の商品開発事例を3つ紹介!

①型製造から商品企画・販売に注力し、販路開拓に成功

1つ目は、陶磁器原型職人の吉橋さんの開発事例をご紹介します。

吉橋さんは、卓越した細かな手彫り技術を持つ職人でありながらも、その才能を十分に活かせる機会に恵まれず、自身の職人としての道を模索する中で大きな苦悩を抱えていました。

そのような状況の中、新たな商品開発へと踏み切り、その開発の過程で、独創的な視点から、まるで手編みセーターの網目のような、温かみのある繊細な凹凸を持つ器の制作に着手しました。このユニークな製品を生み出すことで、自身の持つ高度な手彫り技術を最大限に発揮することに成功しました。

この新たな代表作が完成した結果、吉橋さんは単なる職人としてだけでなく、「秀でた手彫り技術を持つ唯一無二の職人」として広く認知され、確固たる地位を確立することができました。この陶器は、彼の技術の真価を世に示し、吉橋さんのキャリアにおいて大きな転換点となりました。

>>詳細はこちらから

②異業種・異地域のコラボで生まれた家型メジャー

2つ目は、家型メジャー「HOUSE MEASURE」の商品開発事例をご紹介します。

この製品は、日常的に見える場所に置けるメジャーという発想から、当社との企画で生まれた商品です。開発当初は、旭川の木工会社との協業で進められましたが、より高品質な日本製メジャーの製作を目指し、日本最大手の脚立メーカー様の協力を得て、東京下町にある計器製造工場との出会いが実現し、生産を実現しております。

開発においては、東京と旭川、異なる地域の技術を融合させることに苦労しましたが、当社を含め、綿密な打ち合わせを通じて課題を解決していきました。

また、製品の大きさ、重さ、質感の最適なバランスを見つけるため、数多くのサンプルを制作し、試行錯誤を繰り返しました。最終的には、無垢材が持つ美しい木目を最大限に活かすため、表面には余計な装飾を施さないシンプルなデザインが採用されました。

こうして誕生した「HOUSE MEASURE」は、異業種・異地域の技術と職人技が融合したユニークな製品となり、デザイン性と機能性を兼ね備えた、使う人の生活に溶け込むアイテムとして完成しました。

>>詳しくはこちらから

③コロナ禍で活版印刷の仕事が激減したきっかけで生まれた紙の額縁

商品開発の事例として、活版印刷の新たな可能性を切り開いたプロジェクトをご紹介します。

コロナ禍で名刺やショップカードの受注が激減し、苦境に立たされていた大阪の活版印刷会社を支援するため、当社がこの商品開発を企画しました。活版印刷の技術を単なる「印刷」ではなく「活版デザイン」と再定義し、家庭でアート作品を飾るための「紙製フレーム」という新たな用途を考案しました。

この「PAPER FRAME」は、活版印刷の技術を活かしつつ、日常生活に溶け込む美しいデザインが特徴です。さらに、印刷工程で生じる裁断くずをフレームのスタンドとして再利用するなど、素材の無駄をなくす工夫も凝らされています。

完成した製品は、展示会でバイヤーから高い評価を獲得しました。現在は2サイズ、6つのグラフィックデザインと3つのパターンで展開され、ロフト店舗やオンラインストアでの販売を通じて、活版印刷事業の新たな活路を開くことに成功しています。

>>詳細はこちらから

自社商品の開発を検討されている中小企業様は、当社にご相談ください!

以上、今回の記事では、「商品開発における15のステップと事例をご紹介/中小企業向け」のタイトルのもと、商品開発を検討されている経営者・社員のみなさまのためになる内容を紹介させていただきました。

「現状の下請けの仕事だけでは、経営が厳しくなってきている・・」

「今は、なんとか成り立っているが、この先どうなるか不安・・」

「商品は作ってみたが、なかなか売れない・・」

上記のようなお悩みをお持ちの方は、ぜひ当社にご相談くださいませ。

中小企業を1000社以上みてきた実績がありますので、それらの事例を元にお話しさせていただきます。

>>問い合わせはこちらから

2011年6月5日