晩酌に最適な人気おつまみ「ピリ辛さきいか天」、ワインとの時間を盛り上げてくれる生ハムとチーズを使った洋風おつまみ「クリームチーズ生ハム包み」など、約400種類の商品を全国で販売されている人気おつまみ専門メーカー、株式会社伍魚福(ごぎょふく)さま(神戸市長田区)。そんな伍魚福さまによる「直営店舗プロジェクト」にセメントも有難いことに関わらせていただきました。
セメントが担当させていただいたのは店舗のファサードデザインとロゴデザインでした。
———————————–
コンセプト設計
セメントがまずご提案させていただいたのは店舗コンセプト案です。伍魚福さま、施工会社、セメントのチーム全員が同じビジョンを持って迷いなくプロジェクトを進めるためにとても大切なモノです。
案の方向性として
A.ここに行けば間違いない、豊富なおつまみがズラッと並ぶ「伍魚福STAND」
B.仕事に疲れた方々を優しく癒す酒の当て「伍魚福屋台」
C.お客さまの好みのお酒やその時の気分に合うおつまみをご提案する「伍魚福BAR」
D.厳選した食材と、こだわり抜かれた製法でできた極みの逸品でもてなす「伍魚福のれん」
の4つをご提案させていただきました。
この中で「伍魚福」の魅力が一番伝わり、今後も「伍魚福らしさ」を表現し続けられるものとして選んでいただいたのがA案の
働く人に伍魚福がある生活を「伍魚福STAND」
でした。
伍魚福さまの豊富な商品がそのままお店にぎゅっと詰まった場所であり、新商品を実験的に販売でき、お客さまの声をしっかりと受け止めそれを商品に還元できる場所、お客さまとの距離が近く、お客さま自身が「伍魚福」という存在を生活の一部として捉えて、コンビニへ行くような気軽に立ち寄れる場所です。
ここで決まったコンセプトに沿って店舗のファサードデザインとロゴデザインを行いました。
ファサードデザイン
直営店の場所は三宮駅直結の三宮交通センタービル2Fにあった銀行の旧両替コーナースペースで、元々設置されている建具やサイネージなどの電飾はそのまま使うことと現状復帰可能なことが伍魚福さまからいただいた条件としてあり、銀行ならではの“ステンレス感”をどう活かすかが今回の鍵だとお声がけいただいた時に思ったのを覚えています。
↑写真は伍魚福さまからいただいた当時の現場写真。
この条件と今回のコンセプトである誰もが身近に感じ、気軽に足を運べるスタンド感をどう表現するか。周囲の環境から逸脱せず丁度良く調和し、丁度良く歩行者の目に留まり、好印象のイメージを与えるファサードデザインを意識しデザインさせていただきました。
↑ご提案したデザイン(一部)
お題としてあった元々あるステンレス製の建具を利用し、自動販売機など全体の素材をステンレス(シルバー)で統一し、伍魚福さまのシルバーのパッケージとの親和性を持たせました。
店舗上部にはホワイトのタイルを、ディスプレイ台はナチュラルウッドを使いシルバーによる冷たい印象を軽減させ、伍魚福らしさを兼ね備えた温かみと親しみある空間をご提案しました。
ガラス面は外から店の様子が見えるようにカッティングシートを使ってグラフィックの処理を施し、アイキャッチとして今回ご提案した店舗ロゴを大きく配置しました。
店舗ロゴデザイン
店舗名は「伍魚福オツマミドコロ」。
店舗ロゴデザインは2つの方向性のご提案をさせていただきました。
何度も意見交換をさせていただき、それぞれの案をつめていく中で決まったのがこちらの「伍魚福の箱」案でした。
伍魚福さまの既存ロゴをアレンジし、「お店=箱」を表現したデザインです。伍魚福さまの豊富な商品がそのままお店にぎゅっと詰まった場所(店)を「箱」のシルエットで表現し、元々いらっしゃる伍魚福さまのファンを離すことなく、継続して愛していただけるショップになることを願い作らさせて頂きました。
———————————–
伍魚福さまとは、神戸市さんとセメントで開催した商品開発支援プログラム「ものデザイン コラボLAB」がきっかけで、伍魚福さまは2018年に受講いただいたのがきっかけでした。
やっとこのような形でご一緒できたことが本当に嬉しく、今後も伍魚福さまの沢山のプロジェクトでご一緒できたらと思います。
会社:株式会社伍魚福
店舗:伍魚福オツマミドコロ
兵庫県神戸市中央区三宮町1丁目10-1
神戸交通センタービル2F
(店舗情報はこちら>)
株式会社伍魚福 山中社長 のブログで大変嬉しいお言葉をいただきました!
(ブログ内容はこちら>)