ユーザーの意識を育てるWEBサイト
日本のすぐれた文化財や自然の風景地などを保全し、利活用を通じて次の世代につなげる活動を行う公益財団法人日本ナショナルトラストのWEBサイト。なかなか伝えづらく見えづらかった当財団のミッションを、「守る」「伝える」「つなぐ」の3つのキーワードで表現し、わかりやすく分類することにより、より深く知ってもらえる構成に。
日本を感じることができる伝統色「青磁」「琥珀」「真朱」の3色を基調とし、伝統的かつ信頼感のあるイメージにするとともに、見やすく親しみやすいデザインに一新。さらに、充実した情報発信を各地方の方たちと連携して、現地の取り組みや活動している方のメッセージなど、これまでは会報のみで発信していた情報をWEB上でタイムリーに発信することで、閲覧者にとって最新情報をより身近にお届けすることができる。
プロジェクト概要
Task -課題-
- 伝えづらく見えづらい財団のミッション
- 「入会・寄付」という新規ユーザーにとってハードルの高いゴール
- 若い世代の人たちになかなか浸透しない活動内容
- 10年ほど前に自制で作り始めたサイトのため、バラバラになっているサイト構造
Goal -目的-
- ユーザーの興味意識を育てるための導線設計
- 定期的な再訪問につながるコンテンツの作成
- 全国各地に点在する情報を繋げまとめるプラットフォーム
Approach -アプローチ-
- 社員へのインタビューと分析をもとにしたリニューアル方針の策定
- ニュースのみではなく、現地の人たちのメッセージも格納できるCMSコンテンツ
- 財団のビジョンから、親しみと信頼感を感じることができるカラー/VIの再設計
- WEBデザイン制作
デザイン
初めてサイトに来た人にとって「入会・寄付」というハードルが高いため、それのみをゴールに捉えてしまうと難しいだけのサイトになってしまう。「知る」や「体験する」など、ハードルの高さの違うゴールをたくさん用意することで、ユーザーの意識を育てるWEBサイトにする。
業界や団体がもつイメージから特定のキーワードを創出し、他団体のイメージとも比較しながら、当財団らしいブランドカラーを立案。「青磁」「琥珀」「真朱」の日本伝統色の3色を基調として、伝統的で信頼感のあるイメージにするとともに、見やすく親しみやすいデザインに一新。
財団からの情報のみではなく、各保護対象・保護資産の現地の取り組みや活動している方のメッセージ、イベント情報などを掲載し、これまで会員会報のみでしか知ることのできなかった情報をWEBに掲載することで、より身近でタイムリーな情報を発信する。