意匠設計から情報設計へ
文具メーカー コクヨの公式通販サイト「コクヨショーケース」のオンラインショップWEBサイト。大手企業のオフィシャル通販サイトということもあり、値引きなどの付加価値がつけることができない状況が背景に。そこから楽しむためのサイトへ方向を転換し、商品の少し変わった使い方を紹介したり、さまざまなクリエイターに商品広告を作ってもらったり、通常の通販サイトでは見られないような多角度から商品を紹介する。
そうすることで、文具が好きな人たちが集まるような…文具を好きになってもらえるようなWEBサイトへと再構築。表層の意匠設計のみではなく、その後のサイト運営まで含めた情報設計を行う。また、WEBサイト内に収まるだけではなく、店頭販売にコンテンツを活かしたり、展示会を開き、リアルショップとしてエンドユーザーとの接点の場を設けたりと、新しいプロモーションの方法を模索する。
プロジェクト概要
Task -課題-
- 企業のオフィシャル通販ということで値引きなどの付加価値が付けれない
- 新商品以外のプロパー商品に対しての宣伝をしない
- 各商品・ブランドが個別に格納している情報を有効に活用できていない
Goal -目的-
- エンドユーザーに楽しみと親しみををもってもらえ、最終的にはユーザーとのコミュニケーションの場となるようなサイト設計
- WEBのみではなく、店頭販促など他領域へ展開できるコンテンツの確立
Approach -アプローチ-
- 文具販売の需要期以外に設けた販売戦略のための年間スケジュール
- 毎月定例で行う企画戦略会議
- メディアサイトを目指した記事コンテンツの強化
- 他業界からの流入を図ったコラボレーション
- デザイン制作(PC / スマートフォン)
デザイン
さまざまなジャンルのクリエイターにコクヨの商品の広告を作ってもらい、学童文具・オフィス文具ファン以外とのつながりを目指した「コクヨのコウコク」。同時に、コクヨのクリエイティブとの関わりを見せることで、懐の広さと楽しさを表現している。
オフィシャル通販ならではのコンテンツ「工場見学」。単なる工程の紹介だけにするのではなく、キャンパスノートが2冊分繋がった長さの「ロングキャンパスノート」など、ショーケース別注のオリジナル商品などを作り、話題性を狙う。
インターネット上のみならず、実店舗への販促展開やイベントの開催などを通じて、「文具との新しい出会い」というWEBのコンセプトを、エンドユーザーとリアルにつながることで体現する