取材にきてみた我々をまず驚かせたのは、数人の行方がわからないこと。そう、今年初参戦の二人が現場に来ないのだ…。遅れること数分…Tナカワ氏、Tケダ氏の両氏が到着したころには、もはや我々取材班もさすがに待ちくたびれていた。 Tナカワ氏:「ちーっす!寝坊しちゃいました。へへっ」 彼らには侘びを入れる様子もなく、淡々と事は進んでいく。いつもであれば、Kナヤ代表の後世まで轟くような罵声や、Cボシ氏のネルネルネ~ルネのようなお叱りの1つもあるハズなのに。そんな中、彼らのうちの1人がつぶやく… 誰か:「Tの意志か…。」 下の写真をご覧いただきたい。これは、Tナカワ氏、Tケダ氏の上司にあたる、Tカハシ氏が、昨年の撮影時に、にこやかに遅刻をした時の絵である。上の写真(今年)と下の写真(昨年)を比べていただくとわかるように、Tはどんなことがあっても屈しない、遅れても遅れたと思わせない強い意志…それが「Tの意志」である。 そして、移動を始める彼らと行動を共にした我々取材陣は、信じがたい光景を目にすることになる。 Yマノベ氏:「ちょ…!シャチョウ!!ダメっすよ!!そんなに乱暴に扱っちゃ、破れちゃいますって!!」 ブチッ。 「……って!、やぶれましたやん!!僕のキャン◯袋!!」 なんて光景、なんて暴君。我々は、こんな場所にいて無事に帰ることができるのだろうか。 Kミモロ氏:「ノベやん、なんかぶら下がってるから、取ってあげるよ。」 縦に横に、すさましい勢いで引っ張り続けるKミモロ氏。自身の袋を必死に守り続けるYマノベ氏。この攻防は小1時間ほど続いた。背後で微動だにせず、シャッターを切り続けるOハラ氏がつぶやく。 Oハラ氏:「う…うらやましい…。」 シワシワに伸びきったYマノベ氏の◯◯玉袋とともに、彼らが向かった先は、大阪の…いや、日本の名所「太陽の塔」だった。これからこの場所で一体何が行われるというのか。恐怖と緊張に、少しの期待が混じった感情で、彼らの後をつける。 我々取材班は、彼等の悪しき行為をこのシャッターに収めるために、今年も同行し、一部始終を皆様のために書き続けたいと思いま……! Tケダ氏:「ねぇねぇ、キミ何してるの?」 遅れてきたにも関わらず、この2人は事もあろうか、嫌がる女性を執拗に誘い続ける。 Tナカワ氏:「キミみたいなカワイコちゃんが、こんなことすることないって」 Aサオカ:「(うわぁ~…)」 取材班は目を疑った…!! Tケダ氏:「カッコいいっすね。Tナカワさんのパンティー、バタフライっすか?」 なにやら、脱いだ後のことを熱弁する。 Kナヤ氏:「おまえらなー、パンツにばっか頼ってんちゃうぞ(巻き舌)ちゃんとヒップライン鍛えてるか?」 無性にヒップラインを強調してくるKナヤ氏。さらには、一般観光客に、自身の靴紐を結ばせる暴挙。 Kナヤ氏:「ほら、おまえらも、ケツ筋入れてみ」 Tケダ氏:「………あぁ!!」 突然の出来事だった。彼らが公共の場で、タイヨウの塔を愚弄し続けていた瞬間…!それは現れた。 「こんにちは。私はタイヨウの貴公子。」 Kツヤマ氏:「あなた達の、日本を大阪を愛する行為はすばらしい。ぜひ、ここは私にも応援させてください。踊ります。」 Yマノベ氏:「あなた達の、日本をあいする~るる るる る~るる るる る~る~る~…♪」 その歌に感化されて、ついついステップなんて踏んでしまう、Uエヤマ氏。 そして彼らは整列し、真冬の冷たい風も、観光客の冷たい視線にも、微動だにすることなく、撮影が始まる。 ル〜ルル ルルル ル〜ルル ルルル ル〜ル〜ル〜ル〜ル〜ルル〜……♪ もちろん、続く…!! 次に彼らが訪れた場所は、大阪のとある埠頭。そこにある一隻の帆船。1ページ目でKナヤ代表が宣言した「この船、俺の船にするっ!」という言葉が鮮明に思い出された。ここでシージャックが行われるのだろうか…?我々取材班の心配をよそに、 「おい、これ奪うぞ!」というK代表の第一声で、彼らは実行に向けおもむろに変装を開始したのであった。 明らかに年下と思われる船の警備員から「君たちこんなとこで迷惑やと思わんのか!?」 船奪取までの時間を気にするK代表。変装にもたつくスタッフに対し「早く塗れや!早く脱げや!給料下げんで!」ラストカードを初っぱなから切り出すという、まぎれもない暴政である。だが、まぎれもなく社会っ…。社員達は、もう塗らない訳にはいかない。それは年齢も性別も関係なく、ただ捕食者に怯える草食動物のように…。なかなか落とせない顔料で顔を塗りたくり、体にシリコンを注入され、別人へと変貌していく若手クルー。 撮影で見えないところ(耳の裏)まで塗られる丁稚Tケダ。 「がんばれー若いなー」中堅以上のスタッフたちから温かな声援が。余裕…。歴戦の戦を乗り越えた強者しか持てない余裕を感じる…。しかし、「みんな35歳前後になりましたし、所帯持ちですし、せやし、恥ずかしいものは恥ずかしいんですよ。」という心の声が取材班には聞こえてきた気がした。 「いや、ここね、ココ。ほら、ふっくらとしてますやん。ね、君たちがよーさん僕の事見るから。興奮するって。普通。うんするよ。ジブンもするやろ?え?しない?まぁ~~~よー言うわ!嘘つきさんやな!あかんあかん、嘘はあかんで!あっ…ちょちょ…触らんといてって。あかんてほんまに。このままやったらチョモランマやで。あかん…あ…」 師走に限り仕事をすると言われている男、Yマノベ氏。仕事が速い。既に着替え終えている。年賀状撮影時は常に風邪を引いているにも関わらず、師走以外の日にちに貯めた有り余るパワーを使って、まだ着替えていない面子に絡みだしている。 「ジブンら着替えんの遅いわ~…、この変装疲れるし一回脱いどくで、ほんまに。見んといてや、ちょ、カメラカメラ、あかんって。せくしーしょっとやで。フライデー載るでコレ」 まるで我が家に着いたがごとくつろぎだすヤマノV氏。彼には恥も金も名誉も信頼もセンスもない。あるのは嫁と子どもと新築住宅だけ。それでも頑張るその勇姿に、我々取材班は涙無しには居られなかった…。 最終計画である「船を奪う」行為へと続々と準備し終えて実行に移そうとする集団。シージャックまでの手順を確認しながら徐々に船に近づいて行く…。 営業ウーマンKミモロが夏に日焼けしたはじける素肌をさらけ出し、 さらに、歩くだけで筋肉痛の初老Uエヤマがかわいいポーズで中学生の気を引く。 バンドのボーカルで鍛えた腕っぷしで脅しをかける千☆。 そして、さっき脱いだコスチュームを慌てて着直すYマノベ。 「出稿だぁーーーーーーーー!!!!!」 皆様、年が明けました。今年もよろしくお願いいたします。 SPECIAL THANKS. 他意はございません。もしもご気分を害された方申し訳ございません。また各関係者の皆様には深くお詫び申しあげます。Respect for レディー・ガガ, ワンピース. The shooting location was 帆船型観光船サンタマリア, 万博記念公園.episode.1 引き継がれる“Tの意思”!!
取材班:「ティ、ティーの意志…??」episode.2 引き裂かれる、ノヴェ玉袋!!
Yマノベ氏:「いや、これ…ほら、大事なやつやし…」
Kミモロ氏:「どうせ、そんなに使いもんにならへんねやろ!?!?ほら、私に貸してみ?!このジャケットのように、真っ赤に染めてあげるからさ。」episode.3 誘うオトコ、あながちでもないないオンナ。
Kミモロ氏:「別に。」
Kミモロ氏:「えっ…いや、だって私…ほら?営業ウーマンだし…お客さんが喜んでくれるかもしれないし…それに、恥ずかしい格好させられるのキライじゃないの。慣れてるし。きゃっ!私ったら何言っちゃってんだろ!もう、やだ!」episode.4 公共の場でさらけ出す、汚物。
彼らは、おもむろにお召し物を脱ぎ捨て、汚物をさらけ出す始末…。さらには、お互いの汚物について、論するほどまでに落ちている。
Tナカワ氏:「だろ?オトコの身だしなみでしょ。トーゼンじゃん!結局脱いだ時の事も常に考えないとな。バタフライは性欲をかきたてるんだぜ」
Tケダ氏:「はい!!」
彼は、オシリの筋肉を入れた瞬間、オシリを手で抑えて動かなくなる。いったいどうしたと言うのだろうか…。episode.5 現れる、タイヨウの貴公子たち。
いきなり着替え終わったKツヤマ氏が、微妙に役に成りきれずに演技を始める。
「否!!我こそがタイヨウの貴公子!!」
唯一彼らの中から、その先が見えないダダ滑りの演技に本気で付き合ってくれる、優しいパイセンYマノベ氏。しかし、この2人が絡み出したら、もう先が見えない。
そういって、みんなの冷たい視線をかいくぐり踊りだすKツヤマ氏。
急に歌い出し、太陽の塔と同化を始めだす、Yマノベ氏。
「そ、その手があったか…!!」Yマノベ氏が後ろで感嘆の声をあげている。「パイコーに教えられてもうたわ。」ある意味勉強熱心なYマノベ氏。
そんなところを勉強してどうするんだ…我々取材班の声は届くはずもない。
しかし、これはつかの間のひととき…彼等の強行はこれだけでは止まらない…。episode.6 警備員にもマケズ、中学生にもマケズ。
という罵声を浴びつつ、船に乗る為にやってきた遠足中の中学生の視線にも負けずに…。episode.7 汚い水は下へと流れる、これ摂理。
それを、嬉しそうに塗りたくる丁稚Tナカワ。
人の助けがないと自立できないMツハシ。
どうしていいかわからず言われるままの丁稚Oオハラ。
スモウレスラーばりの詰め物を腰に入れるSサヤマ。
意外とノリノリで指示するTカハシ。
真冬の最中裸にされる丁稚Aサオカ。
慣れた手つきで自ら顔を塗りだすKツヤマ。
しかし、彼らに苦痛の顔はなく、全員がなぜだか嬉しがっている。episode.8 師走漢Yマノベの勇姿。
episode.9 そして…、ついに…!!
そして船に向かい、様々な誘惑を仕掛けだした。
それに同調し、取締役のFタクチが女装をしてW悩殺を警備員にしかける。
…さすがに、普段真面目な船の乗組員さん達が、ソワソワしだしている…効いている!
…思春期の中学男子の心をワシ掴んだ!!
…まったく誰にも効かない!!!!!
さすがは、中年軍団員。手際が良い。そうやって、慌ただしくも彼らは船の強奪準備がされていく…
K代表が叫んだ。あけましておめでとうございます。
毎度毎度、年末進行に忙殺されながらも、すべてを投げ打って年賀状撮影に挑むCEMENTクルーでございます。スタッフも増えて、年々準備が大変になっていますが、待ちわびてくれている(?)皆様のため、これからもずっとおもしろい年賀状と、おもしろいデザインを手掛けていきたいと思います。おまけ 登場人物紹介(なりきり)