1.事件発生
「ウッス!僕はフータ!真っ暗な夜に大阪の京町堀を灯台の光のように煌煌と照らし続ける“セメントタウン”で働く、デザイン漬けの41歳。最近の悩みは、アタマとカラダの不一致。伝達回路がショートすること。そう!老いってやつさ☆」
「ある日、自動販売機でいつものようにタバコを買ったら、突然こんな輩が出てきて、僕は一瞬目を疑ったよ!!働きすぎておかしな夢でも見てるのかなーって。確かに年末のおびただしい程の入稿と出稿チェックで狂いそうだが、それでもまだ正気なんだけどね☆」
タバコの自動販売機から出てきたノヴェスパーなる顔面蒼白のイケイケ妖怪!?から「コトモノウォチ」なるものを渡されたフータ。街のいたるところで起きている妖怪不祥事を解決してくれ!と無理難題を突きつけられる日々だった。
そして、今日も妖怪不祥事の情報が届いた。
フータは働きすぎと年齢のせいで痛めた腰と肩をかばいながらも立ち上がった!!
これから始まるおぞましい事件を解決するために!!
ノヴェスパーが叫んだ。
「とーにかく、この写真を見てっ!」
「えっ…!なっ…なな…なんだっ!これは!!こんな事が起きるなんて…!!」
どうやら、今回の不祥事はただごとではないようだ。
フータとその仲間たちが次々と出ていく。
「いやー、これは僕が行くしかないっすね!!」
まとまりがない。なんてまとまりがないんだ…。大丈夫なのか…。
そんな中、神妙な面持ちでこの事態を伺っていた、シマじろう…。みんな陽気な顔をしているが、どうやら彼は何か感じているようだ。
「今回はやばい」
カネのニオイがして、やる気に満ちたシマじろうや、遠足気分の仲間たちと共に、フータは現場へ向かう。
「ひひひっ!これから何が起こるか楽しみっス。いくでノヴェッス!!」
次に何が始まるのか…しかし、それすらも恐ろしい事件の始まりにすぎない…。
2.謎の白塗り妖怪!?
出発して早々。壁に不可解な落書きが!?これも妖怪の仕業なのか…。そこにはおぞましい怨念が込められているのか。
やつらのアジトに近づきつつある証拠だ。
背後から不気味な気配を感じ、立ち止まったその時だ!!
妖怪が鬼の形相でいきなり我々に襲いかかってきたのだ。
あっ!!あぶな〜い!!
間一髪のところで避けたが、TAKEDAの尻部が無残にも引き裂かれていた。
「あれはセールス妖怪の前ニャンだ!通販の商品管理が大好きな妖怪だ。」
何かトラブルでもあったのだろうか?はたまた、入社して10kg太ったというTAKEDAへの強い憎悪なのか。
「このままではTAKEDAの命が危ない。」
そう判断した我々は、一旦この場から離れることにした。
決死の覚悟でその場をあとにした我々だったが、何やら白塗りの集団が出没したという、新たな情報をキャッチした。これは妖怪に違いない。有力な情報を得た我々は南(ミナミ)に車を走らせた。
突如として目の前に現れた不思議な建物。そのあたりには不穏な空気が漂っていた。これは何かがありそうな気がする。そう確信した我々はさらに足を進めた。
ヒーロー戦隊ばりの、登場シーン気取りで現れた二人の白塗りと近所のおっさん?!にあっけに取られていた我々は、気がつけばすでに時遅し。白塗りの集団に取り囲まれていた…。
30人はいたであろう、その集団は我々に強い敵意を抱いているようだ。身の危険を感じた我々は、できるだけ彼等を刺激しないように努めた。
…が、その時だ…!!
「ドン!!」
と凄まじい音が辺り一帯に鳴り響いた。
こ、これは壁ドン!
「お前、日本製が好きなの?」
そう言い放った彼はジバサンズのメンバーREIだった!
前から気になっていたけど、こんなシチュエーションで言われたら、好きになるしかない!
その日、我々はすっかりMADE IN JAPANの虜になってしまった…。
そうです。今年の1つ目は「日本エレキテル連合」。ロケ地は祝日の新世界。想像以上の人の多さにビビりまくりながらの撮影でした。後ろ指をさされ…笑われ…新世界のゆるキャラ「くしたん」が嫉妬し撮影に乱入してくるほど目立ってしまった我々でした。が、しかし、そんなことではめげません。くしもんごときでは止められません。2015年も爆裂攻めまくります。
3.妖怪現る
お、鬼…!?
ここは魔界なのか…それとも…。どちらにせよ、我々は踏み入れてはいけない領域へ入ってしまったことは確かだ。
あ、あれはっ!!
妖怪がうじゃうじゃしているではないか!!やっと見つけた。間違いない、ここが妖怪のアジトだ。ん?なんだか見たことがある風貌をしている。もしかして「◯◯ウォッチ」なのか??いや違う。まったく違う。
かわいくない…
きたない…
ブスだ!!
なんてブスなんだ!!
うつろだ。目がうつろだ。
周囲もざわざわしている…。どうにかしないと。この騒ぎをどうにかしないと…大変なことになってしまう!!
「交渉しましょう。撮影お手伝いしますよって。仲良くなっときましょ!」
さすがノヴェルモイだ。見た目は汚いが、ハプニングがあっても、まったく動じない。汚いが。
楽しんでいる。まるでハプニングであることに気づいていないようだ。これもあの「過去の失態」が彼を強くさせたのだろうか…!!
…交渉中…
「え?ほ、ほんとですか〜?そこまでやってもらえるんですよね〜?え?そんなことまで考えてくれるんですか〜?WEBも?ロゴも?広告も?プロダクトも?」
「ぜひ!!お願いしますにゃ〜」
交渉成立!!
「え?ほ、ほんとですか〜?そこまでやってもらえるんですよね〜?え?そんなことまで考えてくれるんですか〜?WEBも?ロゴも?広告も?プロダクトも?」
「ぜひ!!お願いしますにゃ〜」
「あの〜。私を撮ってほしいの。一人がいいの。一人で撮ってほしいの。」
勝手だ。お婆さん勝手だ。自由だ。ここにいる妖怪たちは自由だ。自由すぎる。好きなことを好き放題言っている。
みんな個性豊かすぎて、まとめるのは大変だ。しかし、こういう時こそ、ここぞという時に、
チーム力を発揮する!!
あけましておめでとうございます。
皆様、あけましておめでとうございます。見てしまいましたね。今年の年賀状も。毎年、通常業務と平行して進められる年賀状準備。スタッフもますます増えてワチャワチャですが、待ちわびている(かもしれない)人たちのことを思って今後もこのクリエイティブ妖怪たちで、皆様のご期待に添えるよう精進したいと思います。