木製カードケース「Card Chest – camouflage」ができるまで
Posted on 2015年5月27日 in スタッフの声
カモフラージュ(迷彩柄)のデザインの話
この複雑なカモフラ柄のバランスのお話をします。
1色で迷彩柄を作るということは、多色で表現するのとは違い、1つの色で複数の色に見えるように調整しなければなりません。camouflageでは、合計3つのパターンを入れています。「てんてん」「すとらいぷ」「ちょんちょん」「素地」(・・・と私は読んでいます)上から濃い色を表現して、下が一番薄い色です。素地は、何も彫刻していない素の木肌です。
これらの面積のバランスがいずれかに偏ってしまうと、その色のイメージが強くなってしまいます。色の間隔が空いてしまうと、2色表現のように見えるところが出てきたりします。そして、整列しすぎても迷彩柄のように自然にランダムに見えず、機械的な柄に見えてしまいます。
さらに、カードチェストでは、カモフラ柄の「奥行き」を意識しました。良く目を凝らせていただくとわかるのですが、素地が一番手前に見えますね?「何もしていない木肌」のはずが、手前に見える。そして最も奥に「ちょんちょん」がいることで、レーザーの彫刻が盤面全体に広がっているようになります。視覚の妙をついた(つもり)デザインです。ただし、そうやって製作されたデータは、重くなりすぎて、「機械が動かない!」と工場さんに何度か怒られた覚えがあります 笑。そういったことを加味しながら、絶妙なバランス間隔で表現されたのが、「カードチェスト -camouflage-」。
「てんてん」「すとらいぷ」「ちょんちょん」
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