「遊んで学べるビンゴ」ができるまで

「遊んで学べるビンゴ」ができるまで

ひたすらシルエット制作&間違い探しの日々

 

このビンゴの企画が通り、初めに考えたこと。

…そもそも使いやすいのかな?

ということで簡単にサンプルを作って検証してみたところ、やはり数字よりは使いにくい。識別しにくいのは問題ないのですが、そのおかげで時間がかかるのはいただけません。パーティーなどでビンゴに使う時間は平均30分前後。その中で終了できるように作らなければ。そこで考えた方法が下記の2パターン。

  1. 当たりやすくする
  2. 探す時間を有効に使う

1.当たりやすくする

本来ビンゴは、数百の数字をランダムに配置しています。その数百の数を減らせば当たりやすくなるはず。ということで、さらにサンプルを作って終了までの時間計算し、動物の種類を48種に絞りました。(48という数字は適当ではなく、製造コストを下げるための数量です)

2.探す時間を有意義に使う

探す時間も有効に使うことができないものか?そう考えて作ったのが、説明シートです。動物の特徴をおもしろおかしく紹介できる、司会者の心強い味方です。

 

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以上の仕様を決定し、制作に入ります。

今ではたくさんのフリー素材でシルエットが存在しています。しかし、既存のシルエットのフォルムに満足できないため、気合いでシルエットを描き起こします。まずは膨大な動物の中から掲載動物を検索して、できるだけカタチが似ないように注意しながら検索していきます。

 

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選定した写真を元にシルエットを描き起こしていくわけですが、ありがちなのが、写真ではわかりやすくてもシルエットにした途端、モチーフかわからなくなるということ。写真では平面としての内部情報・カラーなどが加わり、理解度が増しますが、シルエットの場合だと、モチーフのアウトラインでしか判断する部分がありませんのでこういうことが発生します。

 

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また、シルエットを書き起こす段階で、パーティーや子供と遊んでもらうことを想定しているため、丸みを持ちつつもシャープなシルエットに調整しています。トレースしながらラインをキレイに整えつつ、動物がわかりやすいように手足や尻尾、首の位置や向きを変えたり、粗くならないように、最小限の形状を保持しながらできるだけ、ゆるくゆるく。。。

 

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シルエット制作が終われば、あとはひたすらカードが被らないように動物を並べます。ズレや被りがないように、ひとつずつ慎重に並べていきます。その数1200匹。途中でゲシュタルト崩壊を引き起こしながらも少しずつ進めて行きます。

 

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全て完成して、ビンゴの使い心地を、スタッフを集めて、ビンゴ大会を何度も何度もくり返します。何度やっても、「説明シート」や「リーチの掛け声」は笑えます。検証が終わり、ようやく完成。あぁ、しんどかった。。。

そんな地道な作業の集合体である、アニマルビンゴ。特別なパーティーにおひとついかがでしょうか?

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