長野県りんごジュースブランディング|あかあかと・いろふかし

長野県営業局が運営する信州ブランドプロダクト育成支援事業「Session信州」にて、日本料理・蕎麦懐石「紡ぎ」さまと共同でりんごジュース商品開発を実施。商品名「あかあかと」「いろふかし」のパッケージデザインおよびブランディング設計を担当しました。

分析/ANALYSIS

長野県りんごジュース市場の競合分析

長野県内外のりんごジュース商品を徹底的に洗い出し、価格帯・パッケージ傾向・ギフト展開・デザイン言語を分析。

分析から見えたポイントは:

  • 「りんご」のビジュアルを前面に出す商品が多数
  • 農園訴求型・素材訴求型が中心
  • 高価格帯は“贈答用途”設計が強い
  • 洋風寄りのビジュアルが目立つ

この中で紡ぎさまが取るべき立ち位置は、
“日本料理店ならではの文脈を持つ、和の贈答ジュース”と定義しました。

ブランドコンセプト整理

紡ぎさまが日頃大切にされている「お軸」と向き合う時間。
そこに宿る“おもてなしの心”を商品に転換することを軸に設計。

単なる飲料ではなく、

  • 人と人を紡ぐ
  • ご縁を紡ぐ
  • 心を紡ぐ

という思想をブランドの中心に据えました。“本格技法”を体験サイズに翻訳することが設計の要でした。

開発/DESIGN

パッケージデザイン

本商品は、「水引+熨斗」をモチーフに構成したパッケージデザインです。紡ぎさまが大切にされている“ご縁を紡ぐ”という思想を軸に、りんごジュースを単なる飲料ではなく、人と人をつなぐ存在として再定義しました。ラベルは熨斗を想起させる縦構成とし、中央に筆文字で商品名「あかあかと」「いろふかし」を配置。装飾を削ぎ落とし、真摯に向き合う佇まいをつくることで、日本料理店ならではの静かな品格を表現しています。横断する水引は“結び”と“縁起”の象徴。
誰かへの贈り物にも、自分へのご褒美にもふさわしい存在として、贈答性と日常性を併せ持つ設計としました。あえてリンゴのシルエットや果実写真は用いず、素材訴求型が多い市場の中で、“思想と佇まい”で選ばれる商品を目指しています。

●素材設計
ラベルには和紙を採用し、金箔押しと最小限の色数で構成。
余白を活かし、素材そのものの質感が伝わる静かな高級感を演出しました。視覚的な華やかさではなく、手に取ったときの品格で伝えるパッケージです。

●筆文字設計
商品名「あかあかと」「いろふかし」は縦書き筆文字で構成。
装飾を削ぎ落とし、真摯に向き合う姿勢を視覚化しました。

筆致は“糸を紡ぐ”様子をイメージし、
店と客、客と農家、人と人の縁を象徴しています。

●地域内マッチング(他業種連携)
ラベル上部には、紡ぎさまのロゴモチーフでもある“りんごの花”をイメージした水引を採用。
信州飯田で約300年続く木下水引さまの技術を活用し、

  • 日本料理店
  • 水引工芸
  • りんご農家

という長野県内の異業種をつなぐ商品へ昇華しました。

単なるパッケージ開発に留まらず、
県内事業者同士の価値連携モデルとして設計しています。

長野には数多くのりんごジュースが存在します。
その中で「あかあかと」「いろふかし」は、

“味の違い”ではなく、
“思想の違い”で選ばれる商品を目指しました。

お軸と水引。
二つの「和の心」を掛け合わせた、
人と人を紡ぐりんごジュースです。

日本料理そば懐石 紡ぎ
[ ブランドサイト ]
https://kaiseki-tsumugi.com
[ りんごジュース オンラインショップ ]
https://kaisekitsumu.official.ec

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