
代表インタビュー:スタッフ募集に向けて / 金谷 勉
Column
Recruit
越 拓野( Koshi Takuya )
ディレクター
Question 01 ────────────────────────────────────
簡単にプロフィールを教えてください。
長野県の山の中で育ち、幼い頃からものづくりの現場に触れてきました。
父が陶芸をしていたこともあり、家族旅行では観光地よりも工房や窯元へ行くのが定番。
大学進学をきっかけに京都へ。
前職では大学などで教員をしていましたが、いまはセメントプロデュースデザインで、ものづくりの現場と人をつなぐ仕事をしています。
Question 02 ────────────────────────────────────
セメントに入社したきっかけを教えてください。
きっかけは、友人からセメントの存在を教えてもらったことでした。
HPを見て、書籍を読んで、「自分が本当にやってみたかった仕事はこれだ」と感じました。
当時はまだ採用募集がありませんでしたが、ある日その友人とキャンプに行ったとき、彼が買ったばかりの焚き火台〈STEN FLAME〉を持って来ていて。
帰って再びHPを見たら、偶然にも採用説明会のバナーが出ていました。
「これはもう押すしかない」と思い、気づいたら応募ボタンを押していました。
30を過ぎてからの異業種転職でしたが、あの時の直観は間違っていませんでした。
Question 03 ────────────────────────────────────
いま担当している仕事の内容を簡単に教えてください。
プロデュース部で、商品開発から流通、販売までを一貫して担当しています。
協業商品の卸営業、全国各地でのものづくりゼミの運営、デザイン案件のディレクション、ショップでの接客販売など、幅広く携わっています。
人生で初めて地元・長野でも仕事をする機会があり、これまで点のようだった経験が線でつながっていく感覚があります。
ときにはコーヒーを淹れたり、かき氷を作ったり。
ひとつの仕事に限らず、“場をつくる”ことも大切な役割のひとつだと思っています。
Question 04 ────────────────────────────────────
仕事の中でやりがいを感じる瞬間は?
やりがいを感じるのは、「モノの奥にある想い」が誰かに伝わった瞬間です。
ただモノを売るだけではなく、その背景にある人や物語を伝え、それを聞いた人が「いいね」と共感してくれる。
さらにそのモノが誰かの手に渡り、喜んでくれる姿を想像できたとき、この仕事をしていて本当によかったと思います。
作り手の想いが、少しずつ形になり、また誰かの心へ渡っていく――。
そんな小さな循環を、これからもっと育てていきたいと思っています。
数字の先にあるぬくもりを感じられる仕事を、大切に積み重ねていきたいです。
セメントの仕事は、誰かが諦めかけていた夢や想いを、もう一度灯すような仕事だと感じています。
Question 05 ────────────────────────────────────
プロジェクトを進める上で一番大切にしていることは?
いま一番大切にしているのは、その人自身の“らしさ”に光を当てることです。
打ち合わせの中で、クライアント自身も気づいていない強みや想いが、ふとこぼれる瞬間があります。
そこに耳を傾け、言葉を紡いでいくと、やがてその人らしい商品やブランドが形になっていく。
その過程を大事にしています。
まだ経験は浅いですが、ひとつひとつのやり取りの中で「この人の素晴らしさをもっと伝えたい・知ってもらいたい」と思うことがあります。
その積み重ねが、結果として良いモノづくりにつながるのかなといまは感じています。
Question 06 ────────────────────────────────────
クライアントと向き合うとき、どんなことを意識していますか?
クライアントの方と話すときは、まず「聴く」ことを大切にしています。
まだ整理されていない言葉の中に、その人の本質や未来のヒントが隠れていることが多いからです。
「こうしたいけれど、うまく言葉にできない」という想いを一緒に紐解きながら、強みを見つけ、方向性を定めていく。
デザインは、その想いを“目に見える形”にするための手段だと思っています。
商品でもサービスでも、その先には必ず人がいる。
だからこそ、クライアントの想いの温度を保ちながら、一緒に未来を描ける関係でありたいです。
Question 07 ────────────────────────────────────
どんな人と一緒に働きたいですか?メッセージも含めて。
つまらない、難しい、面倒くさい。
そう思う瞬間があってもいいし、それが当たり前だと思います。人間なので。
それでも「やってみよう」と一歩を踏み出せる人と働きたいです。
結果的に楽しめちゃう人は、どんな仕事でも力を発揮できると思います。
私自身、教員からこの世界に飛び込んで、いますごく楽しんでいます。
これまでの経験が何であっても、その人の中にある種はきっと花開くはずです。
一緒に、そんな場所を育てていきましょう。
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