
「塗装の価値」を、もう一度見つめなおす。
株式会社三泰
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Nagano

久柳さまからのご依頼により、弊社商品のTHOOK・KINOMA cupに円相のレーザー刻印を入れオリジナル商品を制作し、お寺の行事で贈答される記念品として納品させていただきました。
久柳さまは、届けたいのは、「想い」を旗印に、伝統文化と技法を受け継ぎ、祈りを支える僧侶の法衣・袈裟・仏具を取り扱う工房をされている会社さまです。素材の表情を生かし、空間と日常に静かな品位と粋をもたらす。宗教領域にとどまらず、暮らしに息づく品を職人とともに生み出す。伝統技術の継承へ、企画開発と若手との協働を進め、用途や垣根を越えるものづくりで文化の灯を未来へつなぐ取り組みをされています。
ご依頼のきっかけとしましては、元々は弊社と京都信用金庫さまで進めている商品開発プログラム「Answer」の受講生として久柳さまが参加されておりました。
そこでの繋がりがきっかけで、久柳さまの繋がりがある寺社仏閣のお客様へ、弊社の商品を記念品として販売できないかとお声がけさせていただき、本企画がスタートしました。
THOOKは、栃木県鹿沼市で製作されている薄さ1mm以下の木のカップです。
栃木県鹿沼市は、日光東照宮の麓に宮大工が集まってできた木工の街で知られており、そこで育まれた加工技術で誕生した「THOOK」(スーク)は、熟練の木工職人が木を選ぶところから始め、限界の薄さまでひとつひとつ手作業で削りだしてつくられています。
口当たりが1mm以下の薄さになるようにする研磨仕上げはとても難しく、高い技術を持つ職人の手の感覚によって丁寧に仕上げ実現しました。
あまりの軽さと薄さに触ると感動する、職人の技を感じることの出来る贅沢な逸品です。
KINOMA cupも同じ職人さんの元で作られています。

それらの木製カップに今回は、「円相」をレーザー刻印しオリジナル商品を製作いたしました。
「円相(えんそう)」は、禅の教えを表現した書画の一つです。
筆で一気に描き上げた円の図形で、始まりも終わりもない、途切れないつながりを表しています。また、完全なものや無限の宇宙を象徴するとともに、悟りや真理、全てはつながっているという禅の考え方を表現しているとされます。
商品自体も厚みがない中、円相をレーザーで表現することは簡単ではありませんでしたが、デザインの微調整を行いながら写真の通り、完成させることができました。
また、梱包する箱については、増田桐箱さまと製作させていただいております。
増田桐箱店さまは、福岡県古賀市に拠点を置く、日本の伝統的な桐箱の老舗です。古くから受け継がれる調湿性や防虫効果に優れた桐材の技術を、現代の生活に合うモダンなデザインで展開しています。
そちらの桐箱にも、銀の箔押しを実施し、お寺の雰囲気に合う仕様でご提案させていただきました。

このように弊社では、これまで企画・開発してきた商品たちを活用し、企業さまのオリジナル商品の製作も承っております。
こんなロゴマーク入れたい、名入れしたい、素材・形状から見直したいなど、
お客様のご要望に合わせたご提案を実施いたしますのでお気軽にご相談くださいませ。