
琉球ガラス アート×工芸|gajullla
RGC株式会社
Works
Business development
石川県山中温泉で山中近代漆器を販売する、株式会社いけだ様の近代漆器を使った現代のライフスタイルに向けたオリジナルブランド、iroikoiのブランディングデザインを担当させて頂きました。
iroikoi(いろいこい)は、優しさと鮮やかさを兼ね備えた侘び寂びのある色彩で、部屋の空間に憩いのアクセントを施すライフスタイルブランド。450年以上の歴史を持つ山中漆器の吹き付け塗装技術を受け継ぐ、近代漆器の新しいカタチ。変わりゆく日々の暮らしの中に寄り添う、憩いの彩りを送る事をコンセプトにいけだ様と共に開発させて頂きました。




多彩な色を使える近代漆器の製造工程を活かし、石川県加賀市で見ることのできる、美しい景観をモチーフにしたデザインに仕上げました。
山中温泉に沿って流れる大聖寺川の渓谷の美しい緑をモチーフにしたデザイン。アクセントカラーに鶴仙渓の川床に立つ赤い傘を彷彿とさせる変わり塗りを施した、侘び寂びのあるデザインに。


石川県の加佐の岬から見える夏の夕暮れをモチーフにしたデザイン。夕日と海の色が混ざり合う情緒的な世界観は、窓から差し込む太陽や、夜の照明に反射することでより一層美しく輝きます。
この晩夏のデザインは、北陸新幹線開通のノベルティにも採用されました。


山中温泉の川の雪景色をモチーフにしたデザイン。シンプルでありながら奥行きのある白と青のグラデーション。静かな冷たい氷の世界に反射する、光や雪を感じさせる美しい佇まいに。


2024年に新色のデザインも開発。石川の情景や文化によりフォーカスし、暮らしに彩りを与えるラインナップを追加。

石川県の湖沿いに咲く桜が水面に反射し浮かび上がる、青とピンクが幻想的に滲んでいく様子を表現。複数のインクを使い分けた斑点模様によって、奥行きのある仕上がりに。


山中温泉で過ごす夜に浮かぶ、静かな夜空と宿の灯り。ここに訪れるたくさんの人の心を癒やしてきた自然と人々の温もりのコントラストを表現したデザインに。



山中近代漆器は、古くから伝わる木地挽き、漆塗りの技術を継承しつつ、プラスチック樹脂にエアスプレーでウレタン塗料を均一に拭きかけ、むらのない光沢を次々と生み出していく山中漆器です。
大量生産を得意とし、お椀であれば、内側と外側それぞれに塗布する時間は1個あたり数秒ほどで塗り終えますが、塗料に凹凸がないか、光沢があるか、ほこりや塵など異物など、非常にシビアで精巧な仕上がりが求められる、山中漆器を代表する工芸として現代にも伝えられており、日本中の食卓で山中温泉で作られた近代漆器が使われています。
いけだ様の商品も多数手がけられる、山中の近代漆器を代々継承する職人様と一緒に、新たな近代漆器の可能性を模索して誕生したのが、iroikoiです。
カラー、吹付けるグラデーションの量、そして最後にまぶす粒模様の細かさまで美しさを追い求め、何度も職人の方に試作をして頂きました。
改めまして、素晴らしい仕上がりにして頂いた職人の宮木様に、この場を借りて御礼申し上げます。
本当にありがとうございます。



商品開発に加え、ブランドネーミング・ロゴデザイン・パッケージ・展示会ブース・写真撮影ディレクションなど、ブランドの世界観をユーザーに伝えるためのトータルデザインも弊社で担当。
彩りによって生まれる憩いを届けることを願い、彩+憩いでiroikoiとネーミング。
塗装が施されていく様子を表現したロゴマークを中心に、その美しい石川由来の塗装表現が伝わるよう、石川県内での景色を使用した写真撮影を実施。
東京ギフトショーブース出展時の空間デザインなども担当。





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