
精密板金加工業 ブランディング|丸山ステンレス工業
株式会社丸山ステンレス工業
Works
Business development, Branding, Promotion
創業以来100余年にわたり、最良の漁場で獲れる最高の富山湾産ほたるいかの加工一筋に邁進してきたカネツル砂子商店。その品質と特徴のあるこだわりの味を活かして、日本酒はもちろん、白ワインなどのシーンにもあわせて食べていただけるように、味やデザインを繰り返し思考錯誤したことで生まれた、現代の若い世代にも楽しんでいただける、新おつまみブランド「漁師のおやつ」のブランディングに携わらせていただきました。

富山湾の恵みを手軽に味わえる、新しい“大人の干物”ブランドとして誕生した「RYOUSHI no oyatsu」。名は、漁師が海で育んだ自然の恵みを、日常のひとときに楽しむという想いから。「漁師=RYOUSHI」の力強さと、「おやつ」という親しみやすさをかけ合わせ、伝統とカジュアルさが共存する印象的な響きを目指しました。地域性を感じさせながらも全国に届く、覚えやすく軽やかなネーミングです。

青海波文様をベースに、富山の海と漁船の“網”を象徴的に表現。富山湾から全国へ羽ばたく“一粒の魚の雫”をイメージしたロゴを中心に据え、海の恵みをモダンに伝えるビジュアルアイデンティティを構築しました。パッケージはスタッキング可能なボックス型で、ギフトとしても成立する機能性を備えています。ネーミングからロゴタイプ、パッケージ、ギフト展開まで、“富山の海の豊かさを、現代の食卓へ”というブランドの想いをトータルにデザインしました。

「漁師のおつまみ」シリーズ、第一弾のギフト向け商品に続く、第二弾では、贈答用途よりも日常の晩酌や食卓で気軽に楽しんでいただく“自家需要”にフォーカス。手に取りやすい価格帯と、食べやすさに配慮した袋パッケージを採用し、品質とコストパフォーマンスの両立を図っています。パッケージデザインは、商品ごとに設定したキーカラーを軸に、富山湾の海からそのまま生まれたかのような世界観を表現。シリーズとしての統一感を保ちながら、それぞれの素材の個性が直感的に伝わるデザインに仕上げました。


第一弾・第二弾の「漁師のおつまみ」シリーズは、富山県滑川市にあるほたるいかミュージアム内、カネツル砂子商店様の売り場にて展開されています。本プロジェクトでは、商品パッケージに加え、売り場全体の世界観づくりとして、看板およびPOPサインのデザインも担当させていただきました。売り場のメインサインには木製看板を採用し、レーザー加工によって海産物やホタルイカのモチーフを表現。商品パッケージと共通するデザイン言語を用いることで、ブランドとしての統一感を持たせ、富山湾の海の恵みを感じられる佇まいに仕上げています。またPOPサインでは、ホタルイカ漁の方法や、なぜ富山の海産物が美味しいのかといった背景を、イラストと図解を用いて分かりやすく可視化。観光施設という特性を活かし、商品を「買う」だけでなく、富山の海と食文化を知り、体験として記憶に残る売り場づくりを目指しました。
