山中漆器ファクトリーイベントブランディング|around

around実行委員会とともに、石川県・加賀市山中温泉エリアにおけるファクトリーイベント「around(アラウンド)」の企画・プロデュースを担当しました。

ネーミング、ロゴ、ビジュアルデザイン、各種プロモーションツールのデザイン、アートディレクションまでを一貫して手がけ、山中漆器と山中温泉という地域資源を横断的につなぐ総合型イベントとして構築しています。

本イベントは、工房を開放し、ものづくりの現場を「見学・体験・購入」できる機会を創出することで、来場者が山中の自然、文化、産業に触れながら地域の魅力を体感できる場として企画しました。
そこで本プロジェクトでは、英語学習に対する心理的なハードルを下げながら、英語を学ぶことで広がる世界や楽しさを感じてもらえる教科書デザインを目指しました。

分析/ANALYSIS

企画・コンセプト

山中漆器という「産業」と、山中温泉という「観光」が連携することで、地域全体としての新たな価値を生み出すことを目的としたプロジェクト。

作り手の工房を開放するオープンファクトリーを軸に、ものづくりの背景や職人の想いに触れ、さらにその場で体験し、購入できる一連の流れを設計しました。

単なるイベントではなく、地域そのものを巡り、出会い、理解を深める“体験型の場”として構築しています。

開発/DESIGN

ネーミング

「around」は、地域の魅力を“巡る・回る・出会う”という体験を表現したネーミングです。

歴史や文化、産業といった多様な資源を持つ加賀・山中において、来場者がその周囲をめぐりながら新たな発見と出会いを楽しむ総合型イベントであることを示しています。

ロゴ・ビジュアルデザイン

ロゴは「around」の“a”を円のモチーフとして捉え、人が巡る、モノが巡る、地域が循環していくといった意味を内包したデザインとしています。

また、角のあるフォルムは、温泉文化や山中漆器の製造工程を想起させる形状とし、あえて“未完成”のニュアンスを持たせることで、このイベントを起点に新たな発見や関係性が生まれ続けていくことを表現しています。

ビジュアルには、山中のキーカラーである群青色とオリジナルの紗綾形パターンを採用。人や想いが交差し続ける様子を表現するとともに、地域全体に統一感を生み出す設計としました。

産地の価値は、プロダクト単体だけでなく、その背景にある人や風景、時間の積み重ねによって形づくられています。

「around」は、それらを切り分けるのではなく、地域全体をひとつの体験として編集し、来場者に届ける試みです。

巡ることで見えてくるもの、出会うことで生まれる関係性。その積み重ねが、産地の新しい魅力となり、未来へとつながっていく。

セメントプロデュースデザインはこれからも、こうした地域の価値をひらく場づくりに関わり続けていきたいと考えています。

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