
精密板金加工業 ブランディング|丸山ステンレス工業
株式会社丸山ステンレス工業
Works
Business development, Branding, Promotion
晩酌に最適な人気商品「ピリ辛さきいか天」や、ワインとの時間を彩る「クリームチーズ生ハム包み」など、約400種類もの商品を全国に展開する神戸発のおつまみ専門食品メーカー、株式会社伍魚福さま。その伍魚福さまが新たに取り組まれた「直営店舗プロジェクト」に、CEMENT PRODUCE DESIGNも参画させていただきました。本プロジェクトにおいてセメントが担当したのは、店舗コンセプト設計、ファサードデザイン、そしてロゴデザインです。

プロジェクトのはじまりに、私たちがまず行ったのは店舗のコンセプト設計でした。伍魚福さま、施工会社、セメントの三者が同じビジョンを共有し、迷いなく進めるための“軸”を定めること。それがブランドの魅力を最も自然に伝え、これからも「伍魚福らしさ」を表現し続けるために欠かせないプロセスだと考えました。
導き出したコンセプトは「働く人に伍魚福がある生活を」というメッセージを掲げた〈伍魚福STAND〉。
豊富な商品がぎゅっと詰まった場所でありながら、新商品を実験的に展開し、お客さまの声を受け止め、それを商品へと還元していく。そんな循環を生み出す場であり、コンビニのように気軽に立ち寄れる距離感を大切にした、日常の延長線上にあるスタンド型店舗を目指しました。

出店場所は三宮駅直結、三宮交通センタービル2F。銀行の旧両替コーナーという、ステンレスを基調とした空間でした。既存の建具や電飾サイネージはそのまま活用すること、そして現状復帰が可能であることが条件として提示される中、銀行ならではの“ステンレス感”をいかに活かすかが大きなテーマとなりました。



そこで自動販売機を含め空間全体の素材をステンレス(シルバー)で統一し、伍魚福さまの象徴的なシルバーパッケージとの親和性を持たせました。一方で、店舗上部にはホワイトタイルを、ディスプレイ台にはナチュラルウッドを採用することで、金属素材の冷たさをやわらげ、温かみと親しみを感じられる空間へと調整しています。周囲の環境から逸脱せず、それでいて自然と視線を引き寄せるバランスを意識しながら、スタンドとしての軽やかさとブランドの存在感を両立させました。






ガラス面には外から店内の様子が感じられるようグラフィック処理を施し、アイキャッチとして新たにデザインした店舗ロゴを大きく配置しています。
店舗名は「伍魚福オツマミドコロ」。ロゴのコンセプトは“伍魚福の箱”です。既存ロゴをベースにアレンジし、「お店=箱」という考え方を視覚的に表現しました。豊富な商品がそのまま詰め込まれた場所であることを箱のシルエットに重ね、これまで伍魚福さまを愛してこられたファンの方々にも違和感なく受け入れていただけるよう設計しています。新しさを加えながらも、ブランドの連続性を大切にしたロゴデザインです。





本プロジェクトは、神戸市とセメントが主催した商品開発支援プログラム「ものデザイン コラボLAB」をきっかけに生まれたご縁から実現しました。2018年にご参加いただいて以来の関係性が、こうして直営店舗という形へと結実したことを大変嬉しく思っています。今後も伍魚福さまのさまざまな挑戦に寄り添いながら、新たな価値創出に取り組んでまいります。
会社:株式会社伍魚福
店舗:伍魚福オツマミドコロ
兵庫県神戸市中央区三宮町1丁目10-1
神戸交通センタービル2F