
ブレンドティー “Hooo” ブランディングデザイン|白井製茶
白井製茶
Works
Branding
富山県南西部、世界遺産・五箇山。
合掌造りの集落が残るこの小さな里山にて、地域ブランド「五箇山四季草」の立ち上げを行いました。
本プロジェクトでは、五箇山元気な里山協議会とともに、
地域資源である「和紙・木工・薬草・豆腐」といった分野の事業者と連携し、
リサーチから商品開発、ブランド設計までを一貫して実施。
さらに、ブランドサイト、ムービー、パッケージ、店頭什器、展示会の企画・装飾に至るまで、
ブランド体験全体のアートディレクションおよびデザインを担当しました。
五箇山の自然と暮らしの中で育まれてきた素材や文化を、
現代の暮らしへとつなぐ地域ブランドとして再編集しています。


「五箇山四季草」は、
四季の移ろいの中で育まれる草木や自然の恵みを軸に、
五箇山の風土や文化を日常の中で感じられるプロダクトとして展開するブランドです。
山々に囲まれた環境の中で、
時間をかけて育まれてきた素材や手仕事の背景を大切にしながら、
自然と共にある暮らしの価値を現代へと届けることを目指しました。
五箇山の資源や文化を活かし、各事業者とともに開発したプロダクト群。
五箇山マフィン
豆腐屋のおからと米粉を使用し、合掌造りを模した形に仕上げた焼き菓子。
五箇山産の素材(ぼべらかぼちゃ、ブルーベリー、よもぎ、いちご)を用い、自然の恵みをそのまま味わえる商品です。




五箇山チャーム
五箇山の暮らしや文化をモチーフにした木製チャーム。
地域産木材と和紙「悠久紙」を組み合わせ、手仕事の温もりを感じられるプロダクトに仕上げました。




悠久紙小物
楮100%の和紙「悠久紙」を使用した小物シリーズ。
自然染料による染色と手加工により、素材の強さと美しさを引き出しています。

五箇山レターセット
手漉き和紙にレーザー加工で植物モチーフを施したレターセット。
五箇山の自然を繊細に感じられるアイテムです。





天然草木の湯
五箇山に自生する草木を使用した入浴剤。
季節ごとの香りとともに、自然に包まれる時間を提供します。

五箇山の弘法茶
地域に自生するカワラケツメイをベースにしたブレンド茶。
香ばしさとやさしい風味が特徴です。




ブランドロゴは、
五箇山の四季の中で育つ多様な草木(ヨモギ、コウゾ、スギ、カワラケツメイ、クロモジ)と、
象徴的な茅葺屋根をモチーフに構成。
自然の循環と人の営みが重なり合う五箇山の風景を象徴的に表現しています。
また、パッケージや各種ツールにおいても、
素材の持つ質感や背景を丁寧に伝えることを重視し、
過度な装飾を避けながら、素朴さと洗練が共存するトーンで統一。
地域の魅力をそのまま届けるためのデザインを目指しました。




五箇山の自然や暮らし、そして各事業者のものづくりの背景を一体的に伝えるため、
ブランドサイトの企画・構成・デザインを担当しました。
トップページでは、五箇山の風景を象徴するビジュアルを全面に配置し、時間とともに移ろう自然の表情を感じられる構成としています。
映像や写真が自動で切り替わる設計とし、訪れたユーザーが直感的に「五箇山の空気」を体感できるよう設計しました。
コンテンツ構成は、「CONCEPT」「PRODUCT」「NEWS」「SHOP」「CONTACT」など、
ブランド理解から購買・来訪までを一貫して導く導線設計とし、地域ブランドとしての役割を担う情報設計を行っています。
また、商品単体の紹介にとどまらず、製造工程や素材、作り手の背景といったストーリーが伝わるよう、
写真や動画とテキストを組み合わせて構成。和紙や草木、木工など、それぞれの営みが一つの世界観としてつながるようデザインしました。
ビジュアル面では、ブランドロゴに呼応した草木のモチーフをあしらい、五箇山の自然を感じさせるグリーンを基調としたトーンで統一。
装飾性と可読性のバランスを取りながら、地域の空気感をそのままUIとして表現しています。
さらに、SNS(Instagram)との連携やニュース更新機能を設けることで、
継続的な情報発信を可能にし、ブランドの“現在進行形の活動”が伝わる仕組みを構築しました。


五箇山の自然と暮らし、そしてそこから生まれるものづくりの背景を伝えるため、
ブランドムービーの企画・構成・ディレクションを担当しました。
映像は、朝霧に包まれた静かな風景から始まり、音のない自然の気配の中で五箇山の一日が立ち上がる構成としています。
夜明けとともにロゴが現れ、四季折々の風景や草木、動植物の息づかいを通して、この土地の豊かさを丁寧に描いています。
その後、薬草、豆腐、木工、和紙といった各事業者の営みにフォーカスし、素材の採取から加工に至るまでの手仕事を積み重ねることで、
「自然と共にある暮らし」を映像として可視化しました。
後半では、夏・秋・冬・春と移ろう風景を重ねながら、五箇山の四季が循環していく様子を表現。
自然のリズムと人の営みが重なり合い、土地の価値が受け継がれていく様子を、情緒的に伝える構成としています。
全体を通して、単なる観光地紹介ではなく、
「風土・素材・人」の関係性を一つの物語として再編集することで、
ブランドの思想と価値を直感的に伝える映像としました。

日本橋とやま館にてブランドのお披露目を実施。
五箇山の自然や四季の移ろいを感じられる空間として、
商品だけでなく、その背景にある風土や文化も体験できる展示構成としました。
店頭什器やPOP、壁面タペストリーに至るまで、
ブランドの世界観を一貫して設計することで、
五箇山の暮らしそのものを感じられる場を演出しています。




五箇山の道の駅「朝あけ」や五箇山荘にて商品を販売するにあたり、
店頭ディスプレイのデザインを担当しました。
地域のお土産として定番化することを目的に、商品の魅力や背景が伝わる見せ方を設計。
限られた売り場の中でもブランドの世界観が伝わる構成としています。
また、道の駅などでの取り扱い拡大に向けた営業活動も行い、地域内での販売導線の構築を支援しました。


地域に根ざした素材や文化は、
その土地の時間や風景、そして人の営みそのものです。
本プロジェクトでは、五箇山という土地が持つ価値を、
単なる“特産品”としてではなく、
暮らしの中で感じられる“体験”として再構築することを目指しました。
自然とともに生きる知恵や手仕事の美しさを、
これからの暮らしの中にどうつないでいくか。
そのひとつのかたちとして、
「五箇山四季草」というブランドが育っていくことを願っています。