
大阪 氷削機ブランド「SWAN」シリーズ 新プロダクトデザイン |aile SI-170A
池永鉄工株式会社
Works
Branding
創業1881年、果物専門店として130年以上の歴史を持つ京橋千疋屋。
その老舗ブランドが、新宿小田急百貨店に新たに出店するにあたり、ショップデザインおよびパッケージデザインを担当しました。
「格式」と「日常性」。
このふたつをどう両立させるかが、本プロジェクトの大きなテーマでした。
贈答用の高級果物店というイメージを守りながらも、
日々の買い物の延長線上で立ち寄れる、
“今の暮らしにフィットする千疋屋”をかたちにすることを目指しました。

京橋千疋屋は、老舗としての信頼と品格を備えたブランドです。
一方で、百貨店の生鮮売場という環境では、
・気軽に立ち寄れること
・視認性が高いこと
・自家消費とギフトの両方に対応できること
が求められます。
さらに、現代の顧客は“高級”であることだけではなく、
「自分らしく楽しめること」「写真に撮りたくなること」「日常に取り入れやすいこと」を重視します。
そこで私たちは、
この3点を軸に、ブランドの再構築を行いました。
店舗デザインでは、京橋千疋屋の象徴であるグリーンを基調としながら、
より明るく洗練されたトーンへとアップデート。
深みのある色味と、瑞々しさを感じさせる軽やかな表現を掛け合わせることで、
老舗の品格とフルーツの新鮮さを同時に伝える空間を設計しました。
壁面や什器には、フルーツのイメージを抽象化したパターンを取り入れ、
百貨店の中でも視認性の高い、印象に残る店舗デザインに。
商品そのものが主役になるよう余白を意識し、
ショーケース越しに果物やスイーツが美しく見える構成としています。



パッケージは、店舗で体験した世界観をそのまま持ち帰れる存在として設計しました。
店舗デザインで使用しているグリーンをベースに、空間と統一感のあるグラフィックを展開。
売場とパッケージが一体となることで、ブランドの世界観がより強く印象に残る構成としています。
老舗らしい品格を感じさせながらも、スイーツとしての軽やかさや瑞々しさを表現。
フルーツサンドやカップデザートなど、自家消費にもギフトにも対応できる設計とし、
「もらって嬉しい」
「思わず手に取りたくなる」
そんな存在を目指したパッケージデザインです。



老舗ブランドのデザインにおいて重要なのは、
「伝統を壊さないこと」ではなく、「伝統を今に接続すること」。
京橋千疋屋の歴史と信頼を大切にしながら、
新宿という都市のスピード感や現代の消費者感覚に寄り添う。
本プロジェクトは、
百年以上続くブランドが、
次の時代の日常へと自然に溶け込むためのデザインでした。
格式と親しみ。
そのバランスを丁寧に整えた店舗づくりです。