
ブレンドティー “Hooo” ブランディングデザイン|白井製茶
白井製茶
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Branding
株式会社Strolyさまと共に、福井県高浜町で開催される「高浜七年祭」に向けたデジタルマップ「若狭たかはま観光まっぷ」のデザインおよびアートディレクションを担当しました。
本マップの最大の特徴は、神輿・曳山芸能・各種芸能の巡行および開催場所をリアルタイムで可視化する「リアルタイムロケーション機能」を活用している点です。
GPSと連動することで、祭の主役である神輿や芸能の“今どこにいるのか”をマップ上で把握することができ、
これまで「探す」しかなかった祭の体験を、「追いかける」「出会いに行く」体験へと拡張しています。
私たちは、この新しい体験価値を支えるビジュアルとして、
誰もが直感的に理解でき、かつその土地の魅力や空気感まで感じられるマップデザインを目指しました。
https://takahama-town.stroly.com/


高浜七年祭は、地域全体を舞台に神輿や曳山芸能が巡行する広域型の祭であり、
来訪者にとっては「どこで何が起きているのか」が分かりづらいという課題がありました。
一方で、リアルタイムロケーション機能によって情報は取得できるものの、
それをどのように“体験として理解できる形”に変換するかが重要なポイントでした。
また、観光マップとしての役割も持つため、
・初めて訪れる人でも迷わず使える視認性
・祭だけでなく町全体の魅力を伝える表現
・幅広い世代に受け入れられる親しみやすさ
といった要素をバランスよく設計する必要がありました。
マップデザインは、情報を伝えるだけでなく、
高浜町という土地の空気感や魅力そのものを感じられるビジュアルを目指しました。
イラストは、くっきりとした主線で描いた、ゆるやかなシルエットのタッチを採用。
ユーモアとやわらかさを持たせることで、誰にとっても受け入れやすい印象に仕上げています。
実際に現地でロケハンを行う中で感じたのは、
海の透き通るような美しさと、町全体に流れる清々しく穏やかな空気感でした。
その印象をもとに、
・海の透明感を感じる色彩
・山や自然に囲まれた奥行きのある風景
・ゆったりとした時間の流れ
を意識し、ポップでありながらも心地よさを感じられるトーンで構成しています。
また、風景や自然の奥行きをこのタッチで描き込むことで、
観光マップでありながら一枚の世界観として成立するビジュアルを目指しました。
デジタルマップは、ユーザーが常に“全体”を見るものではなく、
スマートフォンの画面上で部分的に切り取られながら閲覧されるという特性を持っています。
そのため本デザインでは、
・どこを切り取っても絵として成立すること
・どの拡大率でも高浜町の魅力が伝わること
を軸に設計。
全体のスケール感を損なわない俯瞰構図をベースとしながら、
拡大時にも海・山・建物・観光スポットそれぞれがしっかりと存在感を持つよう、
描き込みの密度や強弱を丁寧にコントロールしています。
単なる情報の配置ではなく、
イラストとしての楽しさと、マップとしての視認性を両立することで、
鑑賞できる一枚絵でありながら、実際に使えるデザインを目指しました。











本マップは、観光案内ツールであると同時に、
祭の楽しみ方そのものを拡張するメディアとして機能しています。
リアルタイムロケーション機能によって、
ユーザーは受動的に情報を受け取るのではなく、
自ら動き、体験を選び取ることが可能に。
・今いる場所からどこへ向かうか
・次にどの芸能を見に行くか
・どのタイミングで移動するか
といった行動を、自分自身で組み立てることができる設計としています。
結果として、祭と来訪者との関係性をより能動的なものへと変え、
地域の魅力をより深く体験してもらうきっかけを生み出しています。


デジタル技術によって、これまでの祭の体験が大きく変わっていく中で、
その体験をどう“人にとって心地よいもの”として設計するかが重要だと感じました。
今回のプロジェクトでは、機能の新しさだけでなく、
その土地ならではの空気感や魅力をどう伝えるかという視点で、
ビジュアルと体験の両面から関わらせていただきました。
地域に根付いた文化と新しい技術が交わることで、
これまでにない楽しみ方が生まれていく。
そんな可能性を感じられる取り組みだったと感じています。
https://takahama-town.stroly.com/
