国産爪楊枝・国産黒文字楊枝|菊水

大阪府河内長野市で、国内に数少ない国産爪楊枝の製造を守り続けている菊水産業様のブランドデザインに携わりしました。このプロジェクトは、従来のOEM受託といった既存の収益基盤を大切にしながらも、自ら販路を広げ、将来を見据えた「ライフワーク」となる自社ブランド「きくすい」を創出することを目指しました。 

開発/DESIGN

ロゴ開発

ブランドの核となるロゴデザインは、本プロジェクトを菊水産業の新たな「開花」と位置づけ 、爪楊枝そのものをパーツ(部首)として組み合わせることで、一輪の菊の花をモダンな花紋のように描き出しました。純国産という誇りを筆致に込めつつ、お祝い事やハレの日にも相応しい華やかさと気品を兼ね備えた意匠としています。これは単なるシンボルマークではなく、伝統的な日本の美意識を現代の食卓へと繋ぐ、ブランドのアイデンティティを体現するものです。

伝統の作法を現代のギフトへ昇華したパッケージ

パッケージデザインにおいては、素材の特性と想定される利用シーンに合わせ、二つの異なるアプローチを試みました。 希少な国産材を用いた「黒文字ようじ」は、古来より進物などに用いられる「折形(おりがた)」をモチーフとしています 。和紙やトレーシングペーパーの透け感を活かし、刷り金やスミ印刷で繊細に仕上げた意匠は 、和菓子に添える際や懐に忍ばせる際の手元を美しく彩ります 。日の丸や奥河内の山々を抽象化した図案など、ギフトとしても選べる豊かなバリエーションを展開しました 。

一方で「しらかばようじ」は、メーカーの所在地である奥河内の豊かな自然(山・川・樹)を抽象化したパターン柄で包み込み、製品が育まれた背景を視覚的に伝えています 。また、爪楊枝の頭部を金塗りし、筒箱を俯瞰で見たときに「日の丸」が現れる仕掛けを施すことで、一目で国産楊枝の証が伝わるような 、プロダクトとパッケージが一体となったデザインを追求しました。

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