団子屋Branding Project|十五番

池永鉄工株式会社が新たに立ち上げた団子屋「十五番」のブランド設計を担当しました。

鉄という素材を扱い、長年ものづくりを続けてきた企業が手がける“食”のブランド。その背景にある技術や精神性をどう空間やビジュアルに落とし込むかを起点に、ロゴ、ショッパー、店舗デザインまで一貫した世界観づくりを行っています。

団子という親しみある存在を通して、日本のこころや品格を感じられるブランドへ。上質さと日常性が共存する設計を目指しました。


開発/DESIGN

ロゴデザイン

ロゴマークは「十」と「五」を掛け合わせ、串に刺さった団子をモチーフに構成しました。文字そのものを記号化することで、店名と商品が直感的に結びつくデザインとしています。

書体はゴシック体と明朝体を組み合わせ、和の印象にほんの少しのモダンさを加えました。伝統的でありながら堅くなりすぎない佇まいを目指し、老若男女問わず親しみを感じられるブランドロゴへと仕上げています。

店舗デザイン(十五番だんご空堀本店)

空堀店では、ブランドのキーカラーであるエンジ色と木のルーバーを組み合わせたツートン構成を採用。通りに対して印象的な存在感を放ちながらも、日本らしい品格を感じられる世界観を表現しました。

温もりある木素材と深みのある色彩のコントラストによって、団子屋としての親しみやすさと、どこか凛とした佇まいを両立させています。

店舗デザイン(十五番心斎橋店)

心斎橋筋商店街と御堂筋という対照的な通りに挟まれた立地に誕生した新店舗の空間設計を担当しました。若年層からインバウンド、富裕層まで幅広い来訪者が行き交うこの地において、誰もが心をほどき、日本のこころを五感で感じられる空間を目指しています。ショーケースには重厚感のあるモルタル素材を用い、宙に浮かぶ塊のような造形に。通りからの視認性を高めつつ、丁寧に並ぶ団子や照明に照らされた南部鉄器の美しさが際立つ構成としました。空間全体は、檜の木目や玉砂利、漆喰調の壁材など、日本らしい素材感で統一。敷瓦調タイルで足元にリズムを与え、凛とした清らかさと落ち着きを演出しています。また、池永鉄工の本業である“鉄”の要素をディスプレイ台や南部鉄器の展示に取り入れ、ブランドの背景にあるものづくりの精神を空間に反映しました。

上質さと親しみやすさを共存させ、十五番の世界観が街に自然と広がる店舗設計です。

ショッパーデザイン

ショッパーは、ロゴマークと文字要素をあえて少し離してレイアウト。マークが際立つ構成とすることで、視認性と記憶定着を高めました。

持ち歩かれることを前提に、街中で“ブランドの顔”として機能するデザインを意識しています。

「十五番」は、和菓子店という枠を超え、池永鉄工が培ってきたものづくりの精神を新たなかたちで表現するブランドです。
ロゴや空間、ツール一つひとつがブランドの顔となり、街に自然と溶け込みながら記憶に残る存在となることを目指しました。
これからも“鉄”と“食”という異なる領域を横断しながら、十五番らしい世界観を丁寧に育てていきます。

LATEST Works