
端材を価値へ転換するブランド開発 |NAIARU
株式会社ブリコラージュ
Works
Branding, Promotion
香川県・庵治。
世界的にも評価の高い庵治石の産地から生まれたファブリックブランド「AJI STONE FABRIC」。
石の持つ硬質な美しさと、暮らしに寄り添うやわらかさ。
その両義性をどうブランドとして可視化するか。
そして、その世界観を体現するプロダクト「あかりとかおり」をどうかたちにするか。
本プロジェクトでは、ブランドロゴ設計から商品ロゴ、パッケージデザインまで、主にデザイン領域を中心にお手伝いさせていただきました。
産地の背景を持つブランドだからこそ、単なる意匠ではなく「思想がにじむデザイン」を目指しました。



香川県・庵治(あじ)は、世界的にも評価の高い庵治石の産地。
AJI STONE FABRICは、その庵治石の石目や採石場の風景をモチーフに、石の表情をファブリックへと落とし込んだプロダクトを展開するブランドです。
“石”という無機質で重厚な素材と、
“布”という軽やかで日常に寄り添う素材。
その相反する魅力をひとつの世界観に昇華することが、このブランドの核となっています。
ロゴマークは、
庵治石の採石場のシルエットを抽象化したフォルムをベースに設計しました。
モチーフはアルファベットの「A」「J」「I」。
採石場の稜線を思わせる輪郭を持たせながら、
・外側には角を残し、石の硬質さ・力強さを表現
・内側には丸みを与え、布のやわらかさを表現
という対比構造で、石とファブリックの融合を一つの形に統合しています。
また、マークを分解していくと「AJI」という文字へと展開する構造になっており、
土地の風景そのものがブランド名へとつながる設計としています。
タイポグラフィも同様に、
「AJI STONE」は角を活かした造形で石の質感を、
「FABRIC」はやや丸みを持たせ、布のやわらかさを感じさせる設計に。
産地性・素材性・現代性を同時に表現することで、
クラフトブランドでありながら、国内外へも展開できる普遍的な印象へと昇華しました。
石の風景を、布へ。
庵治という土地の記憶を、暮らしの中へ。
AJI STONE FABRICの思想を、
最もシンプルな形で象徴するロゴデザインです。



「あかりとかおり」は、
庵治石を用いたプロダクトを展開するAJI STONE FABRICから生まれた、
“灯り”と“香り”を楽しむキャンドルシリーズです。
石という無機質な素材を背景に持ちながら、
暮らしの中でやさしく揺らぐ炎と、ふわりと広がる香り。
視覚と嗅覚を通して、空間に静かな豊かさをもたらすプロダクトです。

ロゴはブランドロゴと同様、
石の持つ硬質さと、やわらかな女性的ニュアンスの両立をテーマに設計しました。
ひらがな「あかりとかおり」を主役に、
やわらかな曲線で親しみを感じさせるフォルムを採用。
中央の「と」は、
蝋燭の炎をイメージしたしずく型のシルエットとしてデザインしています。
炎の揺らぎを感じさせる有機的な形状と、
タイポグラフィの落ち着いたバランスによって、
・灯りのあたたかさ
・香りのやさしさ
・石の背景にある静けさ
を一体で表現しました。
モノクロ展開では落ち着きと上質感を、
カラー展開ではキャンドルの多彩な色味と連動する楽しさを表現。
プロダクトの世界観をやさしく包み込むロゴ設計としています。



パッケージはマグネット開閉仕様。
箱そのものを持ち運び、キャンドルを出し入れできる構造とし、
“保管箱”ではなく“使い続けるケース”として設計しました。
デザインはあえてシンプルに。
カラフルな蝋燭の色彩が主役になるよう、
外装は静かなトーンでまとめています。
一方で、側面には庵治石のテクスチャーを取り入れることで、
AJI STONE FABRICならではの背景をさりげなく表現。
石のブランドから生まれたキャンドルであることを、
視覚的にも感じられる仕上がりとしています。
灯りをともす時間。
香りがひろがる空間。
その瞬間を、美しく持ち運ぶ。
「あかりとかおり」は、
石の産地から生まれた、
静かでやさしい体験型プロダクトです。







石という素材の持つ強さと、
暮らしの中で使われるやわらかさ。
その両方をどう視覚化するかを考えながら、
AJI STONE FABRICのブランドロゴ、
そして「あかりとかおり」の商品ロゴ・パッケージを設計しました。
産地の背景が自然と伝わり、
手に取ったときに世界観まで感じられること。
デザインを通して、
庵治という土地の魅力がより多くの人に届いていけば嬉しく思います。