
大阪 氷削機ブランド「SWAN」シリーズ 新プロダクトデザイン |aile SI-170A
池永鉄工株式会社
Works
Branding
一般社団法人比叡山・びわ湖DMOさまによる観光振興プロジェクトの一環として、株式会社Strolyさまよりご依頼を受け、比叡山およびびわ湖周辺エリアの回遊性向上を目的としたデジタルイラストマップのアートディレクション・デザインを担当しました。
本プロジェクトは、比叡山延暦寺をはじめ、京阪ホールディングス株式会社さま、京福電気鉄道株式会社さまなど、比叡山に関わる事業者が連携し、エリア全体の観光価値向上を目指す取り組みです。
世界文化遺産・比叡山延暦寺を中心に、比叡山とその周辺観光地を“点”ではなく“エリア”として楽しんでもらうためのイラストデジタルマップを設計。GPSと連動して現在地を表示できるほか、観光・グルメ・宿泊・土産情報に加え、ロープウェイやバス、鉄道といった交通情報、京都駅からのアクセスまでを網羅し、初訪問者でも安心して回遊できる設計としています。


デザインに着手する前に行ったのは、
「比叡山という場所が人に与える感情・感覚」の整理でした。
比叡山には、
・静寂
・神聖さ
・内省
・浄化
・歴史の重み
・自然に包まれる清涼感
といった、精神性と自然体験が交差する独特の価値があります。
単なる観光地ではなく、
“心を整える場所”であること。
この本質を軸に据え、ターゲットである50〜60代男女に響く
落ち着き・品格・荘厳さを備えたビジュアル方向性を導き出しました。
目指したのは、軽やかな観光イラストではなく、
時代を超えて受け継がれてきた文化の深みを感じさせる世界観。

比叡山全体を、神秘的で荘厳なトーンで統一。
山全体に広がる堂塔、びわ湖の風景、自然の奥行きを繊細なタッチで描き、
観光マップでありながら一枚の世界観として成立するビジュアルを目指しました。
霧や空気感、山の陰影、建築物の重厚感を丁寧に描き込み、
比叡山ならではの“静けさの強さ”を表現しています。

◼︎マップ構成・レイアウト設計
デジタルマップは、ユーザーが常に“全体”を見るわけではありません。
スマートフォンの画面に映る範囲は人それぞれで、拡大率も位置も異なります。
その特性を前提に、
・どこを切り取っても絵として成立すること
・どの拡大率でも比叡山の魅力が伝わること
を軸に構成を設計しました。
山全体のスケール感を損なわない俯瞰構図をベースにしながら、
拡大した際にも堂塔や自然、観光スポットが十分な密度と存在感を持つよう、建物配置や描き込みの強弱を丁寧にコントロール。
単なる“情報配置”ではなく、
霧や陰影、空気感を含めた空間設計としてレイアウトを構築しています。
イラストとしての美しさと、
マップとしての可読性・機能性を両立させることで、
鑑賞できる一枚絵でありながら、実際に使えるマップを目指しました。







◼︎機能設計と回遊促進
・GPS連動による現在地表示
・観光・グルメ・宿泊情報の掲載
・バス・ロープウェイ・鉄道などの交通導線
・京都駅からのアクセス情報
・三種類の比叡山散策コースを収録観光客が感じやすい移動の不安を軽減し、
比叡山を「点」で終わらせず「エリア」として巡ってもらう設計としました。
従来のデジタルマップ同様、GPSと連動することによって自分の現在地を表示できるほか、お土産やグルメ、ホテル、観光等のスポット情報を掲載。
さらに、観光客のハードルとなりやすいバス、ロープウェイ、鉄道といった交通機関の情報も網羅し、
京都駅から比叡山へのアクセスも掲載しています。
また、広大なエリアをより気軽に周遊できるよう、
所要時間1.5時間~の「ショートコース」、2時間~の「ミドルコース」、3時間~の「ロングコース」という
3つ散策コースを表示することができ、
それぞれのお堂の見どころや楽しみ方を確認することが可能です。
一度のみならず何度も足を運び、比叡山・びわ湖エリアの歴史と自然を満喫してみてはいかがでしょうか。





比叡山は、観光地であると同時に、日本の精神文化を象徴する山です。
その本質を損なうことなく、
現代の観光動線に寄り添う。
本プロジェクトでは、
デザインと機能の両面から“比叡山らしさ”を可視化しました。
訪れる人の心に残る体験へとつながることを願っています。
イラストマップはこちら:https://stroly.com/viewer/1756259100