
大阪 氷削機ブランド「SWAN」シリーズ 新プロダクトデザイン |aile SI-170A
池永鉄工株式会社
Works
Branding
滋賀県竜王町は、肥沃な大地に恵まれた県内有数の農耕地帯。
季節ごとに実る野菜や果物、近江牛、地下水を活かした酒など、豊かな“タカラモノ”にあふれた町です。
しかし、その魅力は生産者ごと・商品ごとに点在し、「竜王町」としてのブランド価値は十分に可視化されていませんでした。
そこで私たちは、個々の商品を売るのではなく、
竜王町そのものを象徴する食の地域ブランドをつくるという視点からプロジェクトをスタート。
ブランドネーミング、ロゴ、パッケージ、カタログ、展示会ブース、プロモーションまで一貫して設計し、
地域の恵みを束ねる新たなブランド「竜ノコバコ」を立ち上げました。

滋賀県竜王町は、近江米・近江牛をはじめ、葡萄、梨、いちご、桃、柿、あわび茸、地酒など、四季を通して多彩な農畜産物が生産される滋賀県有数の農業地域です。
肥沃な土壌、豊かな水源、温和な気候に恵まれた「一次産業の町」としての強みを持っています。
しかし一方で、
といった課題がありました。
名神高速道路竜王ICや大型商業施設など、広域集客力を持つ立地環境があるにもかかわらず、
「竜王町だからこそ買いたい」と思える統一的なブランド軸が存在していなかったのです。
そこで私たちは、個別商品を単発で売るのではなく、
“町全体を束ねる統一ブランド”を構築することを提案しました。
目的は、
単なるパッケージ統一ではなく、
までを含めた、中長期視点でのブランド構築を行いました。

ブランドは「作って終わり」ではなく、段階的に育てていくものです。
1st Stage
統一ブランドを確立し、今訪れている観光客の満足度を高める。
↓
2nd Stage
メディア発信や県外販売を通じて認知を拡大。
ワークショップや農業体験、飲食展開などへと広げ、町全体の魅力へ波及させる。
↓
3rd Stage
流通拡大・教育・環境意識の向上へと発展させ、
農業の持続可能性や後継者育成につなげる。
「農業の活性化」と「町の活性化」を同時に実現する設計です。
滋賀県竜王町は、肥沃な大地に恵まれた県内有数の農耕地帯。
季節ごとに豊かな野菜や果物が実る一方で、その魅力は生産者ごとに分散し、“竜王町としてのブランド”としては十分に可視化されていないという課題がありました。
そこで私たちは、個々の商品を打ち出すのではなく、
竜王町そのものを象徴する食の地域ブランドを構築する という視点で企画を設計しました。
ブランドコンセプトは、
「滋賀県竜王町のタカラモノ」。
竜王町に溢れる自然の恵み、生産者の技、受け継がれてきた農の文化。
それらすべてを“地域の宝”として束ね、届ける存在を目指しました。
ブランド名「竜ノコバコ」には、
竜王の恵みをぎっしり詰め込んだ“宝箱”のようなブランドにしたい、という想いを込めています。
単なる加工品シリーズではなく、
・産地価値を束ねる共通ブランド
・観光客にとって“竜王らしさ”を選ぶ目印
・贈り物としても選ばれる商品設計
を担う存在として位置づけました。
竜王町の自然と生産者の想いを、ひとつの象徴へ。
「竜ノコバコ」は、“竜王町のタカラモノ”を未来へ届ける地域ブランドとして誕生しました。

ネーミング「竜ノコバコ」に込めた
“竜王の恵みをぎゅっと詰め込んだ宝箱”という思想を、視覚的に表現したロゴデザイン。
デザインコンセプトは
「箱の中に広がる自然」
ロゴマークには、竜王町の豊かな自然風景をイラストで描き込みました。
山々、木々、畑、太陽の光、そして牛などのモチーフを用い、
“竜王の風景そのものがブランドの中身である”ことを象徴しています。
上部の放射状のラインは、
恵みや活力、自然のエネルギーがあふれている様子を表現。
その中央に「RYUNOKOBAKO」「SHIGA RYUO」と配し、
地域ブランドであることを明確に打ち出しています。
全体は親しみやすい線画タッチで構成し、
地元の方にも、観光で訪れる方にも手に取りやすい印象に。
“特別すぎない、でもちゃんと誇れる”
そんな地域ブランドの立ち位置を意識しています。
ネーミングと風景を一体化させることで、
ロゴそのものが「竜王の小さな宝箱」を象徴するデザインとなっています。


デザインコンセプトは何色にも染まる「竜ノコバコ」
竜王町の豊かな恵みを受け止める“器”のようなブランドでありたい。
その想いから、パッケージはホワイトを基調に設計しました。
白は、どんな食材とも調和し、どんな色にも染まる余白の色。
多彩な農産物や加工品を展開していくブランドとして、素材そのものの個性を引き立てながら、売り場で並んだ際にも統一感が生まれる設計としています。
中央には竜王町の風景や自然を象徴するロゴを大胆に配置。
丸みのあるレイアウトや余白を活かすことで、竜王の大地のやわらかさや、人のあたたかさを感じられる佇まいに仕上げました。
味噌などの商品では帯状ラベルを用い、素材感を活かしながらも清潔感と上質さを両立。金箔のアクセントによって、竜王の恵みを“宝”として表現しています。
何色にも染まる白は、竜王の恵みを受け止める箱。
「竜ノコバコ」という名前の世界観を、そのまま体現するパッケージデザインです。










ブランドコンセプト「何色にも染まる『竜ノコバコ』」を継承し、
ホワイトを基調とした上質でミニマルなデザインに設計しました。
● ギフトボックス
竜王町の恵みを“ぎゅっと詰め込んだ宝箱”というネーミングの由来を体現するため、
玉手箱をイメージしたフォルムで構成。
パッケージ同様、白をベースにしながら、
ロゴにはゴールドの箔押しを採用。
さらにゴールドの帯ゴムやリボンを組み合わせることで、
特別感と贈答性を高めています。
シンプルでありながら、
“開ける前から価値を感じられる”佇まいを目指しました。
●ショッパー
ショッパーもホワイトベースに統一し、
中央にゴールドのロゴを配置。
装飾を極力削ぎ落とすことで、
ブランドマークの存在感を際立たせています。
持ち手にはゴールドリボンを採用し、
ギフト需要を意識した上品な仕上がりに。
店頭で並んだときの統一感、
持ち帰る瞬間の高揚感まで設計しています。


「竜ノコバコ」のブランドコンセプトと商品ラインナップを体系的にまとめたパンフレットを制作しました。
滋賀県竜王町の豊かな自然風景や農作物の写真を大きく使用しながら、
ブランドコンセプト「滋賀県竜王町のタカラモノ」を軸に、竜王町の魅力や産地背景を丁寧に紹介。
単なる商品カタログではなく、
・なぜこのブランドが生まれたのか
・竜王町とはどんな場所なのか
・どんな想いで作られているのか
を、ビジュアルとストーリーの両面から伝える構成としています。
レシピ提案ページも設けることで、購入後の食卓のイメージまで想起させ、
「買って終わり」ではなく「食べて好きになる」体験へとつなげる設計に。
バイヤーの方々にはブランド全体像を、
消費者の方々には竜王町の魅力を深く理解していただくためのツールとして制作しました。
竜ノコバコのファンに、そして竜王町のファンになってもらうための一冊です。



東京ギフトショー出展にあたり、「竜ノコバコ」の世界観を空間へ拡張するブースデザインを行いました。
壁面にはブランドロゴと「滋賀県竜王町のタカラモノ」というメッセージを大きく掲出し、遠目からでも地域ブランドであることが伝わる構成に。竜王町産の農産物や地図を合わせて展示することで、“竜王の恵みが詰まった箱”というコンセプトを立体的に表現しました。
空間はホワイトを基調に統一し、農作物の色味が美しく映える設計に。限られたスペースの中でも、地域の価値とブランドの品格が伝わるブースを目指しました。

竜王町の広大な自然に育まれた野菜や果物をイメージし、ナチュラルで澄んだ空気感を感じられる空間を構想しました。
デザインコンセプトは、ブランドの思想と同様に「何色にも染まる竜ノコバコ」。
白を基調とした空間設計とすることで、商品や季節の魅力が引き立ち、訪れる人の心が落ち着く環境を目指しました。
カウンター什器は“四角いコバコ”をモチーフに設計。
その箱の中に、竜王町の恵みや生産者の想いがぎゅっと詰まっていることを象徴的に表現しています。
竜王町の魅力に包まれながら、ゆったりと商品を選び、味わう時間。
ブランドの世界観を空間体験としても伝える計画でした。


「竜ノコバコ」は、東京インターナショナル・ギフト・ショー2018へ出展。
ブランド立ち上げに伴い、展示会ブースのデザインだけでなく、リリース配信や広報サポート、当日の接客フォローまで一貫して伴走しました。
会場では、ブランドコンセプト「滋賀県竜王町のタカラモノ」を空間全体で体現。
来場バイヤーに対して、商品単体ではなく“竜王町という産地の価値”を伝えるコミュニケーション設計を行いました。
企画・デザインにとどまらず、
“届けるところまでがブランドづくり”という視点で支援しています。

「竜ノコバコ」は、商品ブランドであると同時に、
竜王町の魅力を伝える“入口”となる存在です。
箱を開けると広がるのは、
生産者の想いと、土地の恵み、そして地域の物語。
このブランドを通して、
ひとりでも多くの方が竜王町のファンになり、
その魅力を次の誰かへと伝えていく——
竜王町の“タカラモノ”が、未来へつながっていくことを願っています。