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令和7年度「後継者支援ネットワーク事業〜MISSION〜」

「関東経済産業局 令和7年度 後継者支援ネットワーク事業」として、
アトツギの新事業開発や経営力を強化し、地域における支援ネットワークを創出する事業「MISSION」を開催しました。

分析/ANALYSIS

事業の背景:アトツギの挑戦を後押しし、地域のエコシステムを構築する

地域経済を支える中小企業では、経営者の高齢化が進み、事業承継による世代交代が山場を迎えています。
後継者(アトツギ)は次世代の経営者として事業再構築の担い手として期待される一方で、
既存資源を見つめ直す際や課題解決において、相談・壁打ち相手が不足しているといった課題を抱えています。

そこで本業務では、新規事業開発や社内改革に取り組む後継者を支援し、機運醸成を図ることを目的としました。
現経営者の並走期間中に後継者が目の前の経営課題だけでなく新事業へ挑戦する機運を高めるとともに、
後継者同士や先輩経営者とのネットワークを構築し、各地域における後継者支援のエコシステムおよびモデルケースの輩出を目指しました。

開発/DESIGN

ブランディングや経営を学ぶプログラム「MISSION」の内容

2年目となる今年度のMISSIONは、地域における事業承継を広く周知する「普及啓発イベント」、短期集中の「新事業開発キャンプ」、そして特許庁が推進する「デザイン経営コンパス」の手法に基づいた「ワークショップ」という多層的なアプローチで実施しました。
ワークショップでは、各社のアウトプットに対し助言する体制として専門家によるアドバイザリーボードを設置しました 。

MISSIONは、「デザイン経営」の概念を学びながら実践する全3回のワークショップ形式で実施しました。デザイン経営コンパスを用いてまず事業全体の特徴や経営の課題を把握しながら深掘りするテーマを決め、その後、深掘りしたテーマをもとに経営課題を解決するアクションを検討し、行動計画としてまとめました。そして行動計画をアドバイザーに向けて発表し、フィードバックをいただくことを今年度のゴールとしました。

デザイン経営のステップ02(引用元:特許庁,デザイン経営コンパス活用ガイド)

MISSIONの実施内容

[普及啓発イベント]アトツギのための新事業開発セミナー

埼玉・長野でのリアル開催に加え、全国の支援機関向けにオンラインセミナーを実施しました。
先輩アトツギの知見や新事業開発のポイントについて学ぶとともに、アトツギ及び支援機関との関係構築・強化を図りました。

[新事業開発キャンプ]

長野県の池の平ホテルにて1泊2日の合宿形式で実施しました。
先輩経営者からの講演やフィールドワークを通じて地域資源を活用した会社経営について学び、
アトツギ同士の交流や事業計画の作成を行いました。

[ワークショップ第1回]事業の現状把握・深掘りテーマ選定

デザイン経営コンパス「現状把握シート」、「深堀りテーマ選定シート」を活用し、自社の現状分析と課題の整理を行い、
どの領域を扱って解決していきたいのかを整理することを目的としました。

[ワークショップ第2回]深掘りテーマ設定・今後のアクション検討

第1回で選定したテーマをもとに、取り組みたい課題や領域を決め、行動計画に向けたアイデアを出し合いました。

[ワークショップ第3回]事業計画(自社ブランドと経営)

第2回で設定したアクションをさらに深掘りし、
顧客のニーズや市場の動向を反映した今後の事業計画の策定と最終プレゼンに向けた準備を行いました。

[事業者視察]

本事業では参加事業者の実態把握を目的として、各事業者の現場を訪問しました。
経営状況や人員、製造に使用する設備などを実際に確かめながら経営資源の棚卸しを行いました。
今回は令和6年度、令和7年度の参加事業者を対象としました。

[発表会]成果報告会・地域向け報告会

参加事業者がワークショップの成果をプレゼンし、アドバイザーや支援機関などの専門家からフィードバックを得ました。
その後、オープンイベントとして地域向けの報告会を実施しました。

流通/PROMOTION

MISSIONを終えて

多層的なプログラムを通じて、後継者の皆さんが自社の現状を客観的に把握し、
具体的なアクションを明確化する機会を提供することができました。
参加者からは、アトツギ同士や支援機関とのネットワーク構築、課題の可視化において高い評価を得ることができました。

デザイン経営のモデル(引用元:特許庁,デザイン経営コンパス活用ガイド)

また、今年度の活動を通じて「デザイン経営好循環モデル 2.0」という新たな視点を見出しました。
従来の「人格形成」「価値創造」「文化醸成」という循環モデルを回すためには、それを底支えする事業を推進する「ファイナンス(資金)」の視点や、既存事業の「深化」と新規事業の「探求」の両輪を回すことの重要性が明らかになりました。

今後もこの知見を活かし、地域に根ざした中小企業とアトツギの皆様の課題解決に伴走してまいります 。

【Credit】

■Client

経済産業省 関東経済産業局 / Kanto Bureau of Economy, Trade and Industry

■Co-host

塩尻商工会議所 / Shiojiri Chamber of Commerce and Industry

■CEMENT PRODUCE DESIGN LTD.

金谷 勉 / Tsutomu Kanaya(Director)

三嶋 貴若 / Kiwaka Mishima(Director)

中谷 勇輝 / Yuki Nakamichi(Director)

越 拓野 / Takuya Koshi(Director)

丸山 潤也 / Junya Maruyama(Director)

■Partner

澤田 哲也 / Tetsuya Sawada(ミテモ株式会社)

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