
沖縄・島ぞうり文化ブランディング| ZONCHU
株式会社琉球ファクトリー
Works
Branding, Promotion
琉球ガラス村を運営するRGCが展開する、誕生石をモチーフにしたギフトシリーズ「HAPPY BIRTHDAY」のリブランディングを担当しました。
これまで親しまれてきたバースデーグラスの魅力を見つめ直し、誕生石の「色」だけでなく、そこに込められた「意味」や「想い」をブランドの核として再設計。グラスに加え、ネックレスやハンカチへと商品ラインナップを広げました。
CEMENT PRODUCE DESIGNでは、ブランドコンセプトの設計から、ロゴ、パッケージ、テキスタイル、ショッパー、キービジュアル、プロモーションツール、ランディングページ、ブランドムービー、販売プロモーションまで、トータルでブランディングを行っています。

誕生月ギフトだからこそ生まれる、「選ぶ理由」を探る。
リブランディングにあたり、まずは誕生月や誕生石をテーマにしたギフト商品の市場調査を実施しました。
競合商品を比較すると、月ごとに異なるデザインやカラーを楽しめる商品は多くある一方で、HAPPY BIRTHDAYには「琉球ガラスの手仕事」「12ヶ月それぞれのカラー」「専用のギフトボックス」といった、ギフトとしてさらに発展させられる魅力がありました。
そこで、誕生石の「色」に加えて、その石が持つ「意味」まで丁寧に伝えることで、単に誕生月で選ぶだけではなく、「この人に、この想いを贈りたい」と思えるギフトへと価値を広げられると考えました。
また、誕生石はそれぞれが“お守り”や“願いを託すシンボル”として意味を持ち、現代では自分らしさを象徴する色や、気持ちを伝えるギフトのモチーフとしても親しまれています。こうした背景も、新たなブランドづくりの可能性として捉えました。
沖縄で愛されてきた魅力を、もっと広い場所へ。
これまでHAPPY BIRTHDAYは、誕生石の色をもとにデザインされた琉球ガラスと、12ヶ月それぞれに用意されたパッケージによって、沖縄を訪れた人が大切な人への贈り物として選べる商品として親しまれてきました。
今回目指したのは、その魅力を大切にしながら、沖縄だけではなく全国のショップやギフト市場でも選ばれるブランドへと広げていくこと。
そのために重要になったのが、「沖縄らしさ」の見せ方です。
沖縄の自然や文化、RGCの職人による手仕事は、HAPPY BIRTHDAYにしかない大切な個性。一方で、それらを前面に押し出すのではなく、デザインの中にさりげなく感じられる表現へと整理することで、沖縄ではお土産として、県外では一つのギフトブランドとして選んでもらえるバランスを目指しました。
「沖縄らしさを残しながら、沖縄だけのものにしない。」
これを、リブランディング全体を通したデザインのひとつの指針としました。

誕生石の「色」に、「想い」を重ねる。
新しいHAPPY BIRTHDAYでは、これまで商品の特徴となっていた誕生石の「色」を起点に、その背景にある石の意味まで掘り下げました。
1月のガーネットには「情熱・友愛・実り」、2月のアメジストには「誠実・心の平和・直感」、3月のアクアマリンには「幸福・癒し・勇気」。誕生石には、12ヶ月それぞれに異なる意味が込められています。
そこで、その意味を単なる情報として伝えるのではなく、大切な人へ贈る「願い」や「メッセージ」へと翻訳することをブランドの核に設定。
たとえば「情熱・友愛・実り」という意味を持つ1月のガーネットから、
「あなたのまっすぐな想いが、大切な絆を育ててくれますように。」
という言葉を導き出すように、12ヶ月すべてに異なるメッセージを設計しました。
そして、その想いを「色」「言葉」「イラスト」という3つの要素へ展開。
誕生石の色を身にまとうこと。
その月に込められた物語を眺めること。
誰かを想う言葉とともに贈ること。
HAPPY BIRTHDAYを、誕生月をきっかけに選ぶ商品から、その人を想って選ぶギフトへ。
ブランド全体を再設計しました。



12ヶ月、12の色と物語。
パッケージは、それぞれの誕生石をイメージしたカラーを基調に、月ごとに異なるイラストを描きました。
モチーフとして選んだのは、その季節に咲く花や生き物、沖縄の自然や文化、そしてRGCのガラス職人など。その月の誕生石が持つ意味と重なり合うものを一つひとつ選び、12種類すべてに異なる物語を持たせています。企画段階では沖縄の動植物や文化、RGCの職人、各月に咲く縁起のよい花などを幅広く抽出し、月ごとの構成へ落とし込みました。
また、すべてのパッケージには琉球ガラスの気泡をイメージした「ドット」と、RGCの職人を表現した「吹きガラス」を共通モチーフとして配置。12種類がそれぞれ異なる世界を持ちながら、一つのブランドとしてつながるデザインとしました。









■ 1月|GARNET
情熱・友愛・実り
「あなたのまっすぐな想いが、大切な絆を育ててくれますように。」
沖縄では1月頃から咲き始める梅やハイビスカス、冬の沖縄近海を訪れるザトウクジラ、八重山諸島に生息するヤエヤマヤシなどを描き、寒い季節の中にも感じられる生命力や、新しい季節への希望を表現しました。



■ 2月|AMETHYST
誠実・心の平和・直感
「誠実な想いが、穏やかな日々を育んでくれますように。」
春の訪れを知らせるスミレをはじめ、沖縄の穏やかな海を象徴するジュゴン、リュウキュウツバメなどをモチーフに。アメジストに込められた「誠実」や「心の平和」を、静かでやさしい沖縄の風景と重ねました。



■ 3月|AQUAMARINE
幸福・癒し・勇気
「癒しと幸福が、あなたのもとにそっと訪れますように。」
友情や感謝を象徴するミモザ、沖縄県魚のグルクン、西表島に生息するイリオモテヤマネコ、暮らしの中でも親しまれてきた月桃などを描き、春の訪れとともに感じる幸福や癒しを表現しています。



■ 4月|DIAMOND
永遠の絆・純粋・不屈の意志
「かけがえのない絆が、ずっと続きますように。」
親子のイルカや、「純潔」の花言葉を持つテッポウユリ、長い年月への願いが込められたミンサー織など、「絆」を感じさせるモチーフを中心に構成。ダイヤモンドが象徴する永遠のつながりを描きました。



■ 5月|EMERALD
愛・希望・再生
「愛と希望が、未来をやさしく照らしてくれますように。」
再び幸せが訪れるという意味を持つすずらんや、長寿の象徴として親しまれるウミガメ、沖縄県花のデイゴ、星砂、そして再生への取り組みが続く珊瑚礁をモチーフに。「愛・希望・再生」というエメラルドの意味を、沖縄の自然とともに表現しました。



■ 6月|PEARL
純真・健康・守護
「純粋な心が、あたたかな守りとなりますように。」
白い花を咲かせるジャスミンや、沖縄のやんばるだけに生息するノグチゲラ、ジンベエザメなどを描き、パールが象徴する純真さや守りを、穏やかで包み込むような世界観へと落とし込みました。



■ 7月|RUBY
情熱・勝利・守護
「揺るがぬ情熱が、あなたの背中をそっと押してくれますように。」
夏に鮮やかに咲くカンナや、燃えるような赤い花を咲かせるデイゴ、沖縄・やんばるに生息するヤンバルクイナなどをモチーフに。夏の力強い生命力と、ルビーが持つ情熱を重ね合わせました。



■ 8月|PERIDOT
夫婦愛・明るさ・幸福
「明るさと幸福が、まいにちを彩ってくれますように。」
二つの岩が重なりハート型に見える古宇利島のハートロックや、夏の沖縄を鮮やかに彩るハイビスカス、サンダンカなどを描き、愛や幸福に包まれた明るい世界を表現しました。



■ 9月|SAPPHIRE
誠実・知性・高潔
「知性と誠実さが、あなたの魅力を引き出しますように。」
「誠実」や「勝利」の花言葉を持つリンドウ、中秋の名月を思わせるウサギ、高貴・高潔を象徴する菊などをモチーフに。サファイアの持つ凛とした印象を、秋の情景とともに描きました。



■ 10月|TOURMALINE
創造性・自由・希望
「自由な心で、希望に満ちた日々を歩めますように。」
秋を代表するコスモスをはじめ、与那国島で自然の中を自由に暮らす与那国馬、沖縄の海を泳ぐ色鮮やかな魚などを描き、「自由」や「希望」を感じる伸びやかな世界を表現しました。



■ 11月|TOPAZ
友情・希望・成功
「友情と成功が、あなたの笑顔を導いてくれますように。」
希望を花言葉に持つツワブキやガーベラ、成功と繁栄を願う縁起のよいモチーフとして琉球王国時代から受け継がれてきた鳳凰などを描き、未来へ向かう前向きな想いを表現しました。



■12月|TURQUOISE
旅・守護・成長
「あなたの歩みに、守りと成長の光がそっと寄り添いますように。」
沖縄県木のリュウキュウマツや、海の守護者とも呼ばれるマンタ、祝福や幸運を象徴するポインセチアなどを描き、一年の終わりと、その先へ続いていく新たな歩みを表現しました。



色と物語を引き立てる、シンプルな存在に。
12ヶ月それぞれの鮮やかなカラーと、細部まで描き込まれたイラストがHAPPY BIRTHDAYの大きな個性となるため、ロゴはあえてシンプルに設計しました。
パッケージや商品、キービジュアルなど、さまざまな表現と組み合わせても世界観を邪魔することなく、「HAPPY BIRTHDAY」というブランド名が素直に伝わるデザインとしています。


12ヶ月の物語を、ひとつに。
ショッパーには、1月から12月までのパッケージのために描いたイラストを再構成し、オリジナルのパターンを制作しました。
季節の花や沖縄の動植物、ガラスづくりを思わせるモチーフがランダムに広がる楽しさと、琉球ガラスを思わせる色とりどりのカラーを組み合わせ、HAPPY BIRTHDAYの世界を一枚のグラフィックに凝縮。
商品を選ぶところから、誰かへ手渡す瞬間まで、ギフトとしての体験が続いていく上質さと可愛らしさを目指しました。



ガラスと宝石、二つの輝きをつなぐ。
キービジュアルでは、HAPPY BIRTHDAYを象徴する「色」と「輝き」を軸に、琉球ガラスと誕生石の世界を視覚的につなげました。
グラスのビジュアルでは、誕生日を祝うパーティーの高揚感を感じさせながら、ロウアングルから撮影することで、それぞれの商品が持つ鮮やかなカラーを印象的に表現。バースデイパーティーでテーブルに並ぶ色鮮やかな器やケーキをイメージさせるデザインに。
ネックレスでは、バースデーキャンドルに見立て、誕生日というテーマをより象徴的に表現しています。




商品の先にある、12の物語まで伝える。
ランディングページでは、商品を紹介するだけではなく、HAPPY BIRTHDAYに込められた想いや、それぞれの誕生石が持つ意味まで伝えることを大切にしました。
TOPではブランドコンセプトとブランドムービーから世界観へ導き、月を選ぶことでグラス・ネックレス・ハンカチのラインナップを見ることができる構成に。
各月のページでは、誕生石の意味とメッセージ、商品写真、パッケージ、さらにそこに描かれたモチーフの背景まで紹介。
パッケージを見て「かわいい」と感じた先に、そのイラストが描かれた理由や、贈る相手へのメッセージがある。デザインの背景を知ることで、商品への愛着がさらに深まるWEBサイトを目指しました。
ブランドサイトはこちら(https://birthday.ryukyu-glass.co.jp/)



色が輝き、想いが宿る。
ブランドムービーでは、HAPPY BIRTHDAYの鮮やかな商品カラーと、誕生石が持つ宝石の輝きをリンクさせ、光がきらめく神秘的で可愛らしい世界観を表現しました。
一方で、見た目の華やかさだけではなく、商品がRGCの琉球ガラス職人によって一つひとつつくられていることも、このブランドに欠かせない価値です。
宝石のようなきらめきと、ガラスならではの透明感。そこに職人の手仕事の温度を重ねることで、可愛らしさの中にも、贈り物としての上質さを感じられる映像を目指しました。

リブランディングでは、デザインをつくるだけでなく、新しくなったHAPPY BIRTHDAYをより多くの人へ届けるための販売プロモーションまで一貫して取り組んでいます。
沖縄での販売にとどまらず、国内の新たな販路開拓、さらに海外への展開も実施。
台湾文博会2026への出展をはじめ、台湾・台北のセレクトショップ「未來市」での企画展など、CEMENT PRODUCE DESIGNがこれまで培ってきた国内外のネットワークも活用し、ブランドとの新たな出会いを生み出しています。
「沖縄で買うお土産」から、場所を越えて誰かの誕生日に選ばれるギフトへ。
商品開発からデザイン、そして流通までを一つにつなげながら、HAPPY BIRTHDAYの新たな市場を広げています。


12ヶ月分の「おめでとう」を、もっと遠くへ。
誕生日は、誰にでも一年に一度訪れる特別な日。
HAPPY BIRTHDAYが届けるのは、単なる誕生石の「色」ではありません。その石に込められてきた意味を読み解き、一人ひとりの誕生月に「願い」や「想い」として重ねることで、贈る理由のあるギフトへと生まれ変わりました。
グラスを手にしたとき。パッケージの絵柄を眺めたとき。ハンカチを日常で使うとき。その一つひとつが、誰かを想う小さな時間になることを願っています。
12ヶ月、12の色、12の想い。
HAPPY BIRTHDAYが、たくさんの「おめでとう」を彩っていきます。
