沖縄・島ぞうり文化ブランディング| ZONCHU

沖縄の暮らしとともに歩む、新しい島ぞうりブランド。

沖縄・北谷町を拠点に、お土産事業や泡盛ギフト、日本製島ぞうり専門店「OKICHU(沖忠)」を展開する株式会社琉球ファクトリー。沖縄の文化やものづくりを大切にしながら、地域の魅力を国内外へ発信し続けている企業です。

同社が長年培ってきた島ぞうりづくりの技術と経験を活かし、新たな価値を創出するブランドとして誕生したのが「ZONCHU(ゾンチュウ)」です。

私たちはブランドコンセプトの設計をはじめ、ネーミング、ロゴデザイン、キービジュアル、ブランドサイト、ブランドブック、パッケージ、SNSなど、ブランドの立ち上げから現在の運用までクリエイティブ全体をサポートしています。

沖縄の暮らしの中で育まれてきた島ぞうりを、世界基準の機能性と現代のライフスタイルを掛け合わせることで、沖縄の文化を未来へつなぐ新しいブランドを目指しました。

分析/ANALYSIS

01|「日用品」から「ブランド」へ

島ぞうりは、戦後の沖縄で不足していた履きものを補うため、廃タイヤを再利用して生まれました。その後、沖縄の気候や暮らしに寄り添いながら発展し、現在では県民にとって欠かせない日常の履きものとして親しまれています。

一方で、その多くは「安価なビーチサンダル」という印象が強く、島ぞうりが持つ歴史や文化、ものづくりの背景まで語られる機会は多くありませんでした。

そこで私たちは、島ぞうりを単なる履きものとしてではなく、沖縄の文化や暮らしを体現するプロダクトとして再定義することを目指しました。

02|世界基準の機能と、沖縄の文化を掛け合わせる

ターゲットとして設定したのは、機能性とデザイン性を重視する都市型アウトドア層や、クラフト・日本文化に関心を持つ国内外のユーザー。

世界中のアウトドアブランドやフットウェアブランドをリサーチする中で、共通していたのは「機能だけ」「デザインだけ」ではなく、その土地や文化、ブランドストーリーまで含めて価値を届けていることでした。

そこで、世界的に評価されるVibramソールの機能性と、沖縄で受け継がれてきた島ぞうり文化を融合。「文化」と「機能」を両立する、新しい島ぞうりブランドというポジションを構築しました。

開発/DESIGN

01|CONCEPT

島の暮らしとともに歩む。

ブランドコンセプトは 「島の暮らしとともに歩む。|WITH THE ISLAND.」

戦後の沖縄で、人々の暮らしを支える履きものとして生まれた島ぞうり。その歴史や文化を受け継ぎながら、現代のライフスタイルへと進化させることを目指しました。

ブランドの世界観を構築するうえで大切にしたのは、「観光地としての沖縄」ではなく、沖縄県民が日常を過ごす街並みや商店街、路地、市場など、暮らしの風景です。そこに新しい島ぞうりをファッショナブルな視点で溶け込ませることで、島ぞうりそのものだけでなく、沖縄の暮らしもより豊かに、美しくアップデートしていくブランドを目指しました。

02|NAMING

島ぞうり文化を未来へつなぐ名前。

ブランド名「ZONCHU」は、
ZO(ぞうり)
N(New)
CHU(人)
を組み合わせた造語です。

島ぞうり文化を新しいかたちで未来へ受け継ぎ、人々の暮らしに寄り添うブランドであることを表現しています。短く覚えやすい響きでありながら、沖縄らしさと新しさを感じられるネーミングを目指しました。

03|BRAND LOGO

文化と人をつなぐシンボル。

ブランドロゴは、「Z」と「C」の文字をベースに、島ぞうりの鼻緒をモチーフとして構成しました。
軽やかに流れるラインは、沖縄の人々の穏やかな暮らしや心地よい風を表現しています。また、鼻緒のシルエットを取り入れることでブランドのルーツをさりげなく伝え、シンプルでありながらアイコンとしても認識されるデザインへと仕上げました。

04|KEY VISUAL

島の日常を、ファッションへ。

キービジュアルでは、これまでの島ぞうりやビーチサンダルに多い「海」「レジャー」「観光」といったイメージから距離を置きました。

撮影場所には、沖縄県民が日常的に利用する市場や商店街、街並みなど、生活の空気を感じられる場所を選定。その中でモデルが自然に島ぞうりを履きこなす姿を描くことで、「島ぞうり=暮らしを彩るファッションアイテム」という新しい価値観を提案しています。

スタイリングは男女ともにホワイトを基調とし、商品そのものが際立つコーディネートに統一。洗練されたリッチ感と、ナチュラルでエシカルな雰囲気を両立させることで、既存の島ぞうりブランドにはない、新鮮で上質な世界観を構築しました。

沖縄の暮らしを”見せる”のではなく、沖縄の暮らしの中に自然とブランドが存在する姿を描くこと。それが、私たちが考えた「島の暮らしとともに歩む。」というコンセプトを最も体現する表現でした。

05|BRAND WEBSITE

ブランドの背景まで届ける。

ブランドサイトでは、商品紹介よりも先に、島ぞうりの歴史や文化、作り手の想いを伝える構成としました。
「なぜこのブランドが生まれたのか」を理解した上で商品へ触れてもらうことで、機能性やデザインだけではないブランドの価値を体感できるサイト設計を行っています。
また、写真や余白、タイポグラフィまでブランドトーンを統一し、世界観全体を通してZONCHUらしさを感じられるデザインを目指しました。

ブランドサイトはこちら(https://zonchu.jp)

06|BRAND BOOK

世界観を一冊にまとめる。

ブランドブックでは、コンセプトや歴史、商品紹介だけでなく、ブランドが目指すライフスタイルそのものを一冊で伝える構成としました。世界観写真、制作背景、商品の特徴を一貫したデザインで編集することで、単なるカタログではなく、ブランドの思想を伝えるコミュニケーションツールとして制作しています。

ブランドサイトとビジュアルトーンを統一することで、オンライン・オフラインを問わず、一貫したブランド体験を提供できるよう設計しました。

07|PACKAGE

世界観を手に取る。

パッケージデザインは、ZONCHUのブランドカラーを踏襲したグレーを基調に構成しました。ロゴをシンプルかつ大胆にレイアウトすることで、店頭での視認性を高めるとともに、ギフトとして手に取った瞬間にもブランドの世界観が伝わるデザインを目指しています。

また、役目を終えたあともそのまま部屋に置いておきたくなる佇まいを意識し、インテリアに自然と馴染むミニマルなデザインに仕上げました。商品を保護するための箱ではなく、ブランド体験の一部として、開封前からZONCHUらしさを感じられるパッケージを設計しています。

島ぞうりは、沖縄の人々の暮らしとともに歩み続けてきた文化です。

私たちは、その歴史や精神を受け継ぎながら、現代の価値観やライフスタイルに合わせて新たな魅力を加えることで、これからも長く愛されるブランドへ育てていきたいと考えています。

ZONCHUを通して、島ぞうりが沖縄だけの履きものではなく、世界中の人々が日常の中で選びたくなる存在となることを目指し、今後もブランドの成長を継続的にサポートしていきます。

https://zonchu.jp

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