スクリーン印刷技術と児島の記憶を捺し成すブランド|SUiRU

岡山県倉敷市児島で繊維製品に対するプリント業務を手がける有限会社神原スクリーン様と、シルクスクリーンの新たな可能性を追求したブランド「SUiRU」の商品開発・デザイン・プロデュースを担当させていただきました。

分析/ANALYSIS


神原スクリーンは、繊維産業の聖地として知られ、瀬戸内海に臨む自然豊かな町、岡山県倉敷市児島で約40年にわたり、アパレルブランドや学校制服、ユニフォームなどのシルクスクリーンプリントを中心に手がけてきた企業です。

長年培ってきた高精度の技術を活かし、シルクスクリーンの新たな可能性を追求するとともに、そして「メイドイン児島」のものづくりの素晴らしさを自社ブランドを通じて直接発信していくことを目指して、新規ブランド立ち上げのプロジェクトがスタートしました。

過去のお仕事でのご経験や設備などを中心に企業の強みと市場の可能性をヒアリング・分析を行いました。

開発/DESIGN

【コンセプト(CONCEPT)】

シルクスクリーンはアパレルだけでなく現代アートにも多様されているプリント技法でもあり、児島の周辺では瀬戸内芸術祭や岡山芸術祭などのアートイベントが盛んに行われています。
企業分析と市場調査を経て、繊維産業として栄え、ジャパンデニムの聖地とまで言われている児島の文化と自然を、シルクスクリーンを使い前衛的に表現し発信していくことを目標に、「児島の可能性を、シルクスクリーンで捺し広げる」 というコンセプトを設計しました。

【ネーミング & ロゴデザイン(NAMING & LOGO DESIGN】

児島に広がる瀬戸内海の海の色である「翠色」を「刷る」ことで、児島に根付く文化と自然を刷ることを表現し、SUiRU(翠刷)とネーミング。
ロゴマークは、シルクの版に人の手でインクを置き、刷っていく様子を表現し、手捺染のシルクスクリーンプリントで児島を描いていくことを表現しました。

プロダクトデザイン

開発した商品は、メッシュ生地に繊細で凹凸のあるシルクスクリーンプリントを施したバッグ。

長年培った手捺染のシルクスクリーンプリント技術を駆使し、メッシュ素材に繊細でモダンなデザインをプリント。さらに独自の技法でプリントに凹凸を作り、まるでエンボスや刺繍のような立体感のある仕上がりになりました。

繊維の街ならではの産地協働
児島のアパレル産業集積を活かし、地元の縫製会社である株式会社アイムス様の協力のもとでバッグを製作。機能性と高いデザイン性を兼ね備えた、高品質な純国産バッグを作り上げました。
日常使いはもちろん、「美術館巡りなど、自身の感性を磨くお出かけのシーン」を想定。モダンなメッシュ生地を採用し、スマートで使いやすいサイズ感に仕上げています。

グラフィックデザイン

SUiRUの第一弾商品のバッグはLサイズとSサイズがありますが、両サイズとも児島やスクリーン印刷からインスピレーションを得たグラフィックをを採用しています。

・児島を編む
縫製の産地、そしてジャパンデニムの聖地としての児島を表現。重ねたデニムと瀬戸大橋をモチーフにしたグラフィックの上に、デニムのインターロック(刺繍)をイメージした版をさらに重ねることで、「児島の文化を編み込む」様子を表現しています

・KOJIMA SCREEN
長年培ってきたシルクスクリーン印刷の「版が重なっていく様子」と、「児島の地形」を重ね合わせたグラフィック。この土地で積み重ねてきた技術と歴史を直感的に感じ取れるデザインです

・BLUE
児島の港に広がる瀬戸内海と、そこに浮かぶ瀬戸大橋を表現。児島から見える絶景を有機的な線と幾何学模様のコントラストで表現したデザイン。

カタログなどのコミュニケーションツールでは、モノトーンでシックな写真に翠色のアクセントカラーで統一。
美しい色彩と繊細さを持つシルクスクリーンとブランドコンセプトを表現しています。

流通/PROMOTION

2026年6月下旬に東京で開催された大型展示会、ライフスタイル Weekに出展。
メッシュ生地に施した繊細でモダンなデザインが注目を集め、国内外の様々なバイヤー様とのお取引に繋がりました。

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